cydonianbananaさんの感想・レビュー一覧(77)

cydonianbanana >> 結晶世界 (創元SF文庫)
結晶世界 (創元SF文庫) かつて在ったものに対する遠心性の運動、遡及の道程。
ナイス!
09/26 コメント(0)
cydonianbanana >> 悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
悪童日記 (ハヤカワepi文庫) 同じく客観的な語りでも、ヌーヴォーロマンの文体から一線を画しているのは、語る主体が尋常一様からかけ離れているという点にあって、そのことが単に客観的な描写を並べる以上の意味を生み出している。
ナイス! ★​★​★​
09/12 コメント(0)
cydonianbanana >> 紙の民
紙の民 虚構に対して強権を振るう作者=土星も現実では無力である。だから土星は自らを取り巻く現実をも虚構として取り込み、それによって現実を変えられると信じた。土星戦争によって土星は自らを虚構に組み込むことに成功し、現実と虚構は渾然となった。ところで、『気狂いピエロ』にこんなセリフがある「人生と物語が違うのは悲しいわ。同じだといいのに。明解で論理的で整っていてほしい。でも違うわ」。『紙の民』は「明快でなく論理的でなく整っていない物語」を書くことによって「明快で論理的で整っている現実」を作り上げようとした男の物語だ。
ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​
09/02 コメント(0)
cydonianbanana >> 模造記憶 (新潮文庫)
模造記憶 (新潮文庫) 早川書房が質の良い短編をほとんど刊行してしまったので,創元や新潮から出るディックの本は,なんというかplotからして破綻しているものが少なくない.でも,そういう手癖で書いたような一見テキトーなお話にこそ,その作家の味が濃く出るのです.それが美味であるかどうかは別として.
ナイス!
04/28 コメント(0)
cydonianbanana >> お伽草紙 (新潮文庫)
お伽草紙 (新潮文庫) 日本の昔話を恣意的に読み換えるということがおこなわれていて,これは一種の二次創作に他ならないのだけれど,そのような欲求は誰もが持っているもので,だからこの本の語り手はわれわれ読み手と徐々に同化し始める.われわれはわれわれの解釈から逃れることはできない.物語というかたちでしか,わたしたちの理解は構成されえない.
ナイス! ★​
04/13 コメント(0)
cydonianbanana >> 風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫)
風立ちぬ・美しい村 (新潮文庫) 節子の気配がわたしの中にもきこえてきそうだ.不可視なるものへの愛はいつだって美しい.
ナイス! ★​
03/30 コメント(0)
cydonianbanana >> ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
ヴィヨンの妻 (新潮文庫) 「ヴィヨンの妻」を読んで感じたのは、女のしたたかさとかではなくて、消去法を辿って行きどまりまでゆき着いてしまった末のひらきなおりなのであって、それは現に乾いた笑いとして表出している。
ナイス! ★​★​★​★​
01/29 コメント(0)
cydonianbanana >> 完全な真空 (文学の冒険シリーズ)
完全な真空 (文学の冒険シリーズ 「沈黙するほかない」という悲壮感がなぜか笑いとして表出する。ほんとうの行きどまりに辿りついて途方に暮れたとき、ひとは笑うことしかできなからだ。
ナイス!
01/18 コメント(0)
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