khuludさんの感想・レビュー一覧(50)

khulud >> 統計学入門 (新経済学ライブラリ)
統計学入門 (新経済学ライブラリ 院試勉強第 2 弾.田中『基礎コース統計学』に引き続き読んだが,向こうのほうがよかった.こちらはまず新版で「かなう限りデータをアップデート」とまえがきで述べているにもかかわらず 80 年代のデータが大変に多いし,丁寧に説明すべき箇所も的をはずしている印象が強い.高校数学 A 程度の確率の説明はくどいくせに,本当に説明してほしい統計学ならではのポイントについて説明が足りていない.また区間推定の信頼区間のあたりとくに書きかたがわかりづらく,理解しなくてもあてはめで使えればいいという投げ出しかたが伝わってくる.
ナイス!
08/12 コメント(0)
khulud >> 統計学 (基礎コース)
統計学 (基礎コース) 院試勉強第 1 弾.これまで一度もまともにやったことのなかった統計学を,必要に迫られて必死で読んだ.もちろん次にやる本を何冊も用意しているが,1 冊目にこれを選んだのは間違いではなかった.さすがに統計学 Ph.D. という著者だけあって,統計学の目的・感覚というものがよく説明されている.全体的に満足だが,練習問題の解答がやや足りないことと,最終章である第 10 章でいきなり計算を飛ばしまくるようになり理解が困難になった点は改善の余地ありか.ともあれ間違いなく良書なので,最近出た新版も買ってみてもいいかも.
ナイス! ★​★​★​
08/09 コメント(0)
khulud >> 「法と経済学」入門
「法と経済学」入門 1986 年刊の,日本法に則した本邦初の「法と経済学」の概説書.刊行後 25 年が経つ現在も,(とくに経済法以外の分野で)「法と経済学」の手法によって日本の実定法を分析することを試みた成書は非常にまれという状況にある.経済学よりの人間としては,本書の最後の一節にある「『法と経済学』による分析の成果がほとんどすべての法分野において取り入れられ、そこでの解釈論や立法論に反映されるようになる」ことは効率性の実現のため必須だと思うが,残念ながらこの予言はいまのところ大きくはあたっていないとみえる.今後どうなるか.
ナイス!
06/01 コメント(0)
khulud >> 科学哲学 (〈1冊でわかる〉シリーズ)
科学哲学 (〈1冊でわかる〉シリ 科学哲学の手際よい概説書.戸田山和久『科学哲学の冒険』に引きつづいて読んだので,もろもろのトピックスについて掘り下げが足らず不満の残る部分も多かったけれど,刊行趣旨からするとしかたがない.科学哲学の展開期に現れたさまざまな論題については,『冒険』における説明と重複する部分も当然多かったが,よい復習になった.一方で,あちらではほぼ触れられなかった Kuhn の科学革命論や,個別科学の哲学についてもそれぞれ 1 章が割かれているのは本書の満足のゆく点.次はべつの立場・アプローチをとる本を 1 冊読んでみたい.
ナイス! ★​
05/13 コメント(0)
khulud >> 科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
科学哲学の冒険―サイエンスの目的 おそろしく読みやすい対話編の科学哲学の入門書.科学哲学者の試行錯誤の過程を丹念にたどっていて,科学哲学の言葉をある程度使えるレベルまで連れていってくれる.科学的実在論という立場を明確にしているが,対立する反実在論についても穏健に説明していて好感のもてる本だ.科学をするうえで,科学の方法論についての若干の知識が頭に入っていて,それをちゃんと意識しておくということは,一段上からの見晴らしを得ることにあたり,わりあいに大事なことのような気がする.リカとテツオの結末は想像をちょっと超えた壁殴的な終わりかただった.
ナイス! ★​★​★​★​★​
05/07 コメント(0)
khulud >> ドラッカーと会計の話をしよう
ドラッカーと会計の話をしよう 「もしドラ」と比べて,設定が現実的で浮世離れしていないので,一歩引く必要がなくてよい (最後はちょっとやっつけか).ちょっと読んで面白かったので買ったが,立ち読みでも読める分量.自分は会計についてはほとんど何も知らないので,この本で述べられているようなことがどう斬新なのかは知らない.むしろ,作中でも何度も強調されているとおり,伝統的な会計理論で見えなくなってしまう部分の,当たり前のことを当たり前に把握するということを説いていると感じた.経営とは関係のない立場にいるが,将来何かのヒントにはなるかもしれない.
ナイス! ★​★​★​
03/28 コメント(0)
khulud >> マンガ 行動経済学入門
マンガ 行動経済学入門 絵がかわいい.まあ,それで感想が終わるのはあんまりなので,内容についても少々.『マンガ行動経済学入門』と銘打つには,ややマンガ部分が少なく文章による説明が多いか.マンガ部分はよい出来で,そのへんの学習マンガにありがちな,結局教科書の内容をキャラクタがただしゃべってるだけということはない.現実の日常の経済行動を対象とする行動経済学の強みというべきだろう.ストーリーだけでなく解説の部分ももっぱら学生が書いたといい,概念の説明のあと「マンガでは……」という補足の解説をする形式のおかげで,理解しやすくなっている.
ナイス! ★​
03/23 コメント(0)
khulud >> オークション理論の基礎―ゲーム理論と情報科学の先端領域
オークション理論の基礎―ゲーム理 入門書としては上々の出来で,ダブルオークションについても数値例をたくみに出してわかりやすく解説されている.情報科学には疎いので,最後の 1 節にあたるセキュアプロトコルの解説は興味深く読んだ.秘密情報を,個別には意味のない (単独ではもとの情報をまったく再現できない) いくつかのシェアに分割して扱うという技法は巧妙だ.ただ,類書でもそうなのだが,オークション理論を学ぼうという人間がゲーム理論にまったくの無知であるということは考えにくい.前半の解説がなければもっと本題のオークションについて学べたのに惜しい.
ナイス! ★​
03/16 コメント(0)
khulud >> 数学ガール/フェルマーの最終定理
数学ガール/フェルマーの最終定理 前作と同様に,一般向けとしてはかなり高度な話題までごまかさずに真正面から扱っているにもかかわらず,すごく読みやすく仕上がっていることに驚く.さすがに最終章は消化不良ぎみだが,それ以外の部分は,一般形でなく具体例で計算するのにとどめたり,適度に枝葉を取り払ったりして,あまり考えこまずに読めるように工夫されているし,それがかえって読者にさらなる勉強の動機づけを与える可能性を残している.実際,自分は,数学への熱意を取り戻すことを目的として,シリーズの 2 巻以降を買いこんだ.その目論見はおそらく成功したと思う.
ナイス! ★​★​
03/09 コメント(0)
khulud >> 国際経済学へのいざない  これからの貿易と国際競争力・所得格差・観光・移民を考え
国際経済学へのいざない  これか 国際経済学の厳選されたエッセンスを非常に丁寧に説明した入門書.国際経済学の学習ははじめてだが,古典的なリカードのモデルから始まって,新しい貿易理論まで手際よく議論が進み,核となるところがごく単純化された数値例で説明されているのでわかりやすい.ミクロの基礎的なツールについても若干の説明があるので,経済学入門としても使えるかもしれない.数式はほぼ皆無だが,それだけに一言一句に盛りこまれたアイデアを読みとばすわけにはいかない.練習問題も復習ばかりでなく重要な記述があったりするので,例題と思って解答を熟読すべし.
ナイス!
02/24 コメント(0)
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