さっとさんの感想・レビュー一覧(257)

さっと >> 黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫) 幕府ありきでしか自分の道を見出せなかった近藤と、坂本竜馬の「夢」を引き継いで蝦夷地にまで渡る土方。このコントラストがきいてる。それから、肝心のところで一歩引いてしまい、後世、「臆病者」と目された慶喜の描き方もやさしい。そしてなにより、どこまでも悪役に徹した大西郷もお見事。こんな存在感をもった黒子もいないよ。
ナイス! ★​
02/13 コメント(0)
さっと >> 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) 新選組の土方歳三が主人公だけれど、それぞれの人間関係の描き方が新鮮。「不戦」の意思で動く徳川慶喜、それぞれのやり方で「徳川家」存続にかける勝海舟と小栗忠順などの幕府方はいい味だしてます。自らの身を犠牲にして組織を強固にした山南敬助の最期も良かったなぁ。それから、新選組の行く末をめぐってわかりあえない近藤と土方も、もどかしい。
ナイス! ★​
02/11 コメント(0)
さっと >> 高杉晋作―戦闘者の愛と死 (新潮文庫)
高杉晋作―戦闘者の愛と死 (新潮 「長州藩」というバックグランドのせいか、高杉晋作という個人についても「暴徒」という印象が強かった(本書のサブタイトルにも『戦闘者』とある)ので、良い意味で「裏切られた」感じ。最初から攘夷だなんだと突っ走っていた人物かと思っていたら、肝心の場面では父上のお言葉だの藩命だのと持ち出しては言い訳しては逃げて、一本筋の通った久坂玄瑞に比べると「変節漢」のような生き方に驚かされる。他方、狂想的な藩内の攘夷論からいち早く距離を置いた聡明さが光る。その人間味あふれた姿が愛おしく、途中からの化け具合が半端なくカッコイイ。
ナイス!
01/29 コメント(0)
さっと >> 十五代将軍 徳川慶喜〈下〉 (文春文庫)
十五代将軍 徳川慶喜〈下〉 (文 下巻は第二次長州征伐から鳥羽・伏見の戦い、江戸無血開城、晩年の慶喜の姿まで。ほかに、新撰組の沖田総司、幕臣の渋沢栄一、山岡鉄舟らにスポットをあてて丹念に描かれている点、作者の趣向がうかがえ、筆ものっていて非常に読みやすいです。作者の『山岡鉄舟』はぜひ、読みたい。
ナイス!
01/25 コメント(0)
さっと >> 十五代将軍 徳川慶喜〈上〉 (文春文庫)
十五代将軍 徳川慶喜〈上〉 (文 タイトルは慶喜だけれど、お馴染みの志士たちが多数登場する幕末青春群像劇。薩摩側の主要人物が西郷ではなく大久保になっている点が新鮮だった。でも、描かれ方がなんとなく陰険・・。作者によって、ほんと、異なるね。上巻は慶喜が副将軍になってから、第二次長州征伐まで。
ナイス!
01/22 コメント(0)
さっと >> 海の桃山記 (1978年) (文春文庫)
海の桃山記 (1978年) (文 著者に関しては、「丸谷才一と日本史についてよく対談する人」という程度の認識で、その博識なところはわかっていたつもりなのですが、タイトルからして魅力的で、「歴史の見方」という点でも非常に刺激的な一冊でした。
ナイス!
01/15 コメント(0)
さっと >> 終着駅 (河出文庫)
終着駅 (河出文庫) 「幻の連載「終着駅」を含む」という文句にさそわれたわけだが、その各編がとても短くてあっという間で、全体の4分の1もなかった・・。それはそうと、そのほかの文章を読んでみても、自分の職業とか鉄道趣味とかに対する客観的視点の筆致が徹底していて心地よい。デビュー時から変わらない姿勢だったと思うけど、それを知るためにも、「初出一覧」はほしかった。
ナイス!
01/14 コメント(0)
さっと >> 安吾史譚 (河出文庫)
安吾史譚 (河出文庫) 『堕落論』のイメージが強いけれど、正史にとらわれない独特の史観をお持ちで、この手の作品はもっと読んでみたくなりました。それにしても、「直江山城守」(直江兼続)のなかで、上杉謙信をして「喧嘩好きの坊主」とは恐れ入ります。
ナイス! ★​
01/03 コメント(0)
さっと >> 河童火事 (1977年)
河童火事 (1977年) 古典・民話をもとにした短編が多く、とくに、治水工事のために自らすすんで人注となった母子の伝説を「血ぬられた愛憎劇」にしたてた「人注」が秀逸。著者の想像力・構成力にあふれた作品集です。
ナイス!
12/30 コメント(0)
さっと >> 天皇の世紀〈11〉 (文春文庫)
天皇の世紀〈11〉 (文春文庫) キリシタン弾圧の歴史は何を読んでも凄惨で、いつも、「同じ日本人なのに」という思いにかられます。
ナイス!
12/18 コメント(0)
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