やまべさんの感想・レビュー一覧(245)
やまべ >> The Age of Diminished Expectations
最初に邦訳を買って長年放置。ふと思い立って文庫版を図書館で借りて読み始めたのだけど訳がひどいので、これまた前に購入して放置してあった原書を読んだ。読みやすく明快なのだけど、さすがに古い感じがする。この本が書かれてから何が起きたかと言えば、経済中心に見ても、ユーロ誕生、9.11、アフガニスタン/イラク侵略、中国の台頭、リーマンショック……。このあたりを踏まえた続編が読みたい気がする。まぁ今も健筆をふるっている著者なのだから、いくらでも新しい著作はあるのだろうけど。
02/15 コメント(0)
最初に邦訳を買って長年放置。ふと思い立って文庫版を図書館で借りて読み始めたのだけど訳がひどいので、これまた前に購入して放置してあった原書を読んだ。読みやすく明快なのだけど、さすがに古い感じがする。この本が書かれてから何が起きたかと言えば、経済中心に見ても、ユーロ誕生、9.11、アフガニスタン/イラク侵略、中国の台頭、リーマンショック……。このあたりを踏まえた続編が読みたい気がする。まぁ今も健筆をふるっている著者なのだから、いくらでも新しい著作はあるのだろうけど。02/15 コメント(0)
やまべ >> コザック ハジ・ムラート
この作品がトルストイの文学のなかでどういう位置づけにあるかなんてことは実のところそれほど重要ではなくて、何となく、靴の下で枯れ枝がぱきぱき折れる音が耳に残っているような気がする、というのが重要なのだ(いや、そんな場面があったかどうかさえ定かではないけど、何となくそういうイメージで)。それにしても、日常の些細な情景から、物語全体が想起される『ハジ・ムラート』の構成はかっこいいよな……。
02/13 コメント(1)
この作品がトルストイの文学のなかでどういう位置づけにあるかなんてことは実のところそれほど重要ではなくて、何となく、靴の下で枯れ枝がぱきぱき折れる音が耳に残っているような気がする、というのが重要なのだ(いや、そんな場面があったかどうかさえ定かではないけど、何となくそういうイメージで)。それにしても、日常の些細な情景から、物語全体が想起される『ハジ・ムラート』の構成はかっこいいよな……。02/13 コメント(1)
やまべ >> 地下鉄のギタリスト―Busking in London
ロンドンの地下鉄でbusker(街頭ミュージシャン)として活躍している日本人ギタリストの日常。今日はどこの駅で演奏し何ポンド稼いだか、そしてどんな出来事があり、何を思ったのか。それぞれのエピソードに筆者が「BGM」を指定しているのが面白い(必ずしもその日に筆者が演奏した曲とは限らない)。音楽(特にロック/ポップス)が好きな人なら読んで損はない本だし、それほど音楽に関心のない人にとっても、かの地の文化や雰囲気がしみじみと伝わってくる好著だと思う。
02/06 コメント(1)
ロンドンの地下鉄でbusker(街頭ミュージシャン)として活躍している日本人ギタリストの日常。今日はどこの駅で演奏し何ポンド稼いだか、そしてどんな出来事があり、何を思ったのか。それぞれのエピソードに筆者が「BGM」を指定しているのが面白い(必ずしもその日に筆者が演奏した曲とは限らない)。音楽(特にロック/ポップス)が好きな人なら読んで損はない本だし、それほど音楽に関心のない人にとっても、かの地の文化や雰囲気がしみじみと伝わってくる好著だと思う。02/06 コメント(1)
やまべ >> 困ってるひと
内容の大切さという点はもちろんあるのだけど、それ以前に(といっていいのか?)、たいへん頭のいい、しかも文章の上手い著者なのだ。文体は今どきの若者なのかもしれないけど、それほど抵抗なく読めるのは、バックボーンとして著者がしっかりした文章をたくさん読んでいることが窺えるからかもしれない(もちろん私はフランス文学出身者に点が甘い)。「共感する」にはあまりにもエクストリームな境遇だし(←影響が…)、「同情する」ことを著者が求めているわけでもない(たぶん)。でも私は読者としてこの本に「反応する」。
02/01 コメント(1)
[02/02 11:33] やまべ
しかし、平川克美『小商いのすすめ』の後に読んだから、ということもあるのだけど、この『困ってるひと』を読んで、「消費とは」「経済とは」とか考えてしまうというのは、まぁ変な読者なんだろうな。
内容の大切さという点はもちろんあるのだけど、それ以前に(といっていいのか?)、たいへん頭のいい、しかも文章の上手い著者なのだ。文体は今どきの若者なのかもしれないけど、それほど抵抗なく読めるのは、バックボーンとして著者がしっかりした文章をたくさん読んでいることが窺えるからかもしれない(もちろん私はフランス文学出身者に点が甘い)。「共感する」にはあまりにもエクストリームな境遇だし(←影響が…)、「同情する」ことを著者が求めているわけでもない(たぶん)。でも私は読者としてこの本に「反応する」。02/01 コメント(1)
[02/02 11:33] やまべしかし、平川克美『小商いのすすめ』の後に読んだから、ということもあるのだけど、この『困ってるひと』を読んで、「消費とは」「経済とは」とか考えてしまうというのは、まぁ変な読者なんだろうな。
やまべ >> 小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
著者の本はすべて読んでいるファンとしてこんなこと書きたくはないのだが、ちょっと期待外れ。内容としてはいちいち頷くことばかりだし、こういう本がよく売れているというのはとてもいいことだと思うのだが、なんだか、とても読みやすいのだけど「ゆるい」感じがしてしまう。ふだんはもっと骨太さと切れ味の両立した文章を書く人であるように思う。これまでとは違う「ですます」調の文体が、(少なくとも私という読者に対しては)むしろマイナスに作用してしまったか。いや、いい本なんですよ、すごく。でも物足りないな~。
01/28 コメント(0)
著者の本はすべて読んでいるファンとしてこんなこと書きたくはないのだが、ちょっと期待外れ。内容としてはいちいち頷くことばかりだし、こういう本がよく売れているというのはとてもいいことだと思うのだが、なんだか、とても読みやすいのだけど「ゆるい」感じがしてしまう。ふだんはもっと骨太さと切れ味の両立した文章を書く人であるように思う。これまでとは違う「ですます」調の文体が、(少なくとも私という読者に対しては)むしろマイナスに作用してしまったか。いや、いい本なんですよ、すごく。でも物足りないな~。01/28 コメント(0)
やまべ >> 反哲学入門 (新潮文庫)
哲学史の入門としてはよくまとまっていると思う。ただ、特に理性主義に対する反発の部分は、やや感情的というか、日本の哲学会に対する私怨のようなものがあるのではないかと感じてしまう。まぁそれも、名物教授の雑談混じりの講義を聴いているようで良い味とも思えるが。著者はニーチェ以降をそれまでの哲学と一括りにして哲学史のなかに位置づけることに否定的だが、「存在」をどのようなものと捉えるにせよ、「言葉」を介して「存在」を思索するという限りにおいて、(続く)
01/18 コメント(1)
[01/18 09:36] やまべ
(承前)それはやはり「哲学」の枠から出ていないのだと思う。そこから脱するには「反哲学」という構えではなく、それこそニーチェが掲げる芸術とか、あるいは禅のような方法に至るのではなかろうか……などということを考えさせるという意味でも、これは好著。ただ、この本を鵜呑みにしてはいけないと思う。
哲学史の入門としてはよくまとまっていると思う。ただ、特に理性主義に対する反発の部分は、やや感情的というか、日本の哲学会に対する私怨のようなものがあるのではないかと感じてしまう。まぁそれも、名物教授の雑談混じりの講義を聴いているようで良い味とも思えるが。著者はニーチェ以降をそれまでの哲学と一括りにして哲学史のなかに位置づけることに否定的だが、「存在」をどのようなものと捉えるにせよ、「言葉」を介して「存在」を思索するという限りにおいて、(続く)01/18 コメント(1)
[01/18 09:36] やまべ(承前)それはやはり「哲学」の枠から出ていないのだと思う。そこから脱するには「反哲学」という構えではなく、それこそニーチェが掲げる芸術とか、あるいは禅のような方法に至るのではなかろうか……などということを考えさせるという意味でも、これは好著。ただ、この本を鵜呑みにしてはいけないと思う。
やまべ >> 最終講義-生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)
表題作(?)でもある「最終講義」は、雑誌「文学界」掲載時にすでに読んでいたのだが、読み返しても感動的だった。あとは、やはり教育関係の講演が良い。ユダヤ学会での講演は、『私家版・ユダヤ文化論』にはけっこう感銘を受けた覚えがあるわりには、今ひとつピンとこなかった。
01/14 コメント(0)
表題作(?)でもある「最終講義」は、雑誌「文学界」掲載時にすでに読んでいたのだが、読み返しても感動的だった。あとは、やはり教育関係の講演が良い。ユダヤ学会での講演は、『私家版・ユダヤ文化論』にはけっこう感銘を受けた覚えがあるわりには、今ひとつピンとこなかった。01/14 コメント(0)




