kiriさんの感想・レビュー一覧(36)

kiri >> ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
ジョーカー・ゲーム (角川文庫) スパイという特殊な“人種”を様々な視点から映し出したサラッと読める短編が5編。短編であることに加えて、視点人物が賢いので、ドロドロ感はまったくなく小綺麗です。読後感がいい反面、ものすごく印象的とはいえないかな。看板が大仰過ぎる気がします。
ナイス! ★​
02/10 コメント(0)
kiri >> スヌスムムリクの恋人 (小学館文庫)
スヌスムムリクの恋人 (小学館文 帰省の新幹線内で一気に読みました。映像向きの文章…っていうか、そのまま青春映画の脚本のようです。“生まれる前から準備された親友”というあり得ない設定を冒頭にぶち上げて箱庭を作ることで、読み手の意識を主役4人の個性のバランスに注目させているのがうまいです。あとは、主人公が印象的だった。珍しいけど、こういう人います。打算なく誰にでも優しいから一見八方美人で、悪気なく何股もかけるから不真面目に見えるけど不思議と憎めない、みたいな(笑)
ナイス! ★​
10/10 コメント(0)
kiri >> 「気づき」の力―生き方を変え、国を変える (新潮文庫)
「気づき」の力―生き方を変え、国 本書はITの利用を全否定しているわけではなく、ITが便利だからこそ、安きに流れるヒトの性質と併せて危険なのだと語る。ITを溺れることなく使いこなすには、利用者側の心の成熟が必要であり、それを成すにはそれなりの時間と体験とが不可欠なのだと感じた。――他にも複数のテーマが詰まった、共感し考えさせられる一冊。ルリユールについて触れられている部分が好き。
ナイス!
01/23 コメント(0)
kiri >> 照柿(下) (講談社文庫)
照柿(下) (講談社文庫) 初読のときは、ファムファタルを間に挟んだ男二人の対峙の物語かと思ったが、なんか違うな。まず、美保子は“女”という記号だし。野田は父親の影と理想の女の幻を追い求めて破滅に突っ込んで行くしで、自分を陰湿に追っかけてくる合田なんか眼中にないですね。最後の最後でやっとチラッと振り向いたくらいで、誰も彼も一方通行のままの想いが飛散したような終わり方。いや、熟すだけ熟して枝から落ちたような、終幕。最後の義兄の手紙が清涼剤…になるのか?
ナイス! ★​★​
05/18 コメント(0)
kiri >> 照柿(上) (講談社文庫)
照柿(上) (講談社文庫) LJを読んだら、スルーしていた照柿文庫版も読みたくなった。初読の印象通り、熱気の描写が息苦しい、しんどい小説なんだけど、合田刑事のファンには外せない一冊だ。高村薫の本は(というか人間の生には)、芸術が重要な役割を背負うけれど、本書は物語のもう一人の主人公である野田が芸術家そのものであるだけに、読んでる方までその目が見る異世界に引きずり込まれる。そして、普通なら理性を担うはずのもう一人まで、狂気の縁でフラフラしてるのだ。
ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​
05/18 コメント(0)
kiri >> 陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫)
陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫) 博雅はかわいいなぁ。晴明と博雅が酒を飲んでいるシーンを読むとじわじわと幸せになる。そして、帯の「この世に、おまえがいてよかったと、(略)」の台詞が不意打ちでやられたよ。博雅おまえ、なんてこと口走るんだ、泣きそうだ、ばかあ!晴明が羨ましいぃぃ!!……やっぱり好きです(笑)
ナイス! ★​★​
04/21 コメント(0)
kiri >> レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮 バラバラにこの世に生まれ落ちた人間が、偶然に心を交わす事の喜びと悲しみについて考えてしまう。根来と加納、城山と合田、そして犯人たち。恋人でも血縁でもない、或るささやかな繋がりが、糸のように柔らかく絡まり合い物語を成してゆく群像劇の妙を堪能できます。ノンフィクションのような事件に、ファンタジーのような動機というのもクセになる。今回は、自分の近況と相まって、合田と半田に感情移入し過ぎました。でも、おかげで冷静になれたし開き直れた。毒か薬か不明だけど、組織の中で悶々としてる人にあえて薦めたい本です。
ナイス! ★​★​★​★​★​
04/19 コメント(0)
kiri >> レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)
レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮 面白いけどつらい。初読のときは「へぇ、大変だ」としか感じなかった、組織の部品としての合田さんの懊悩が、数年を経ての今回の再読で自分のものになった。理不尽を飲み込むことが、組織で生きていく条件にしても、つらい。理不尽を飲み込み続けた結果、どういう顔になっていくのか、怖い。
ナイス! ★​★​★​★​
04/16 コメント(0)
kiri >> レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮 再読…だけど文庫版は初読。以前読んだときは学生だったので、恥ずかしながら意味不明だった企業の会計やら株やらの話が頭に入り、面白さ倍増です。初読の時よりスルスル読める。あらすじがわかってても面白いです。
ナイス! ★​★​★​★​★​
04/11 コメント(0)
kiri >> 風が強く吹いている (新潮文庫)
風が強く吹いている (新潮文庫) いっき読みでした。爽快な読後感。こういうぐいぐい読ませる力強いストーリー・題材・キャラクターを久しぶりに小説で読みました。漫画だといくつかパッと思い浮かぶけど、それとはやはり違う。漫画と小説はイイ意味で別の表現手法なんだと強く感じました。私の脳内を走り抜けた走の顔もハイジさんの顔も正確に伝えられないし、でも私の中では確固としたイメージが構築されてるというのが面白い。ほんと読書って孤独な妄想作業だ。のめり込んで読むほどイメージの完成度が上がるから、中毒になる…。
ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​
04/09 コメント(0)
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