春風裕
特別な出来事もそんなに無い日常を表現すると、きっとこんな小説になるのかも知れない。失恋くらいしか事件は起きないのだけど、退屈しないで読めたのが不思議だけど、著者が伝えたいものが伝わったからなんだろう。青山七恵さんの本を他にも読んでみたくなった。

ひとり日和 (河出文庫)
ナイス! ★★★★★★★ -
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- 08/05
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ナイスした読書家さんと感想
わかれのよかんがただよう、かなしくて、つらいそとのせかい。つながりをなくしてしまったひとたちのかけらをつめこんだ、くつばこ。とほうのない、はじまりとおわりに、かのじょがおくびょうになっているすがたは、すごくわかるようなきがした。ちずとぎんこさんのすごすじかんやふたりのようなかんけいって、わるくないなっておもいました。
不思議な本でした。
やる気のない若者知寿が遠縁おばあちゃん吟子さんと暮らす。
淡々と進む本は苦手で、いつもなら飽きてしまうのに、なぜか先が気になって読んでしまった。
なんでだろう?!
吟子さんの突き放した優しさ?!鬱々とした知寿がちょっとづつ何かをわかっていく様?!
なんだろう?!
知寿の手癖だけは、嫌いだけど、なんだかじんわ〜りする話でした。
私たちの生活には、ゴールというものが存在しない。大きな事件が起きることもなく、満員電車に憂鬱な気持ちで乗りこんだり、友人とお酒を呑んで楽しんだり、独りの夜を寂しく過ごしたりする。意味もなく喜び、あるいは、悲しむ。変わらない日々、繰り返される日常。そんななかで、誰もが一度は抱いたことのある漠とした不安。青山七恵は、そういった感情の機敏を、仄かな哀愁と透明な空気感を漂わせながら、繊細なタッチで描いていく。けっして、衒学的であったり、悲劇的だったりはしない。幸せも不幸せもある。暮らしとは、そんなものなのだろう。










