木南木
比喩が素晴らしい。「牛の喉に、ブリキの笛をおしこんだような音をたてて、何処かでにわとりが鳴いた」とか。

砂の女 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★ -
コメント(0)
- 07/25
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
社会生活から逃避するように昆虫採集に出かけた主人公は部落の女の家に囚われてしまう。日常生活に戻るために脱出を何度も試みるが、最終的には自らの境遇に安堵を抱いてしまうようになり、外に出ても忙しい生活に追われるだけだと思い出したのか、民家での生活を受け入れるまでになる。このラストで、映画のCUBEを思い出した。この砂の女のいる家は男にとっての子宮のようなものであり、この物語は子宮回帰願望を取り扱ったものなのではないかと個人的に思う。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 09/28
賽の河原は、どうにもならないからこそ、地獄の罰なのだ。だが、人間の生活が獄と違ったものだと誰が言い切れるだろう。無為な日々をどうにか乗り越えても、最期には――鬼に崩される小石の山のように――死を迎える。それは奇しくも終わりのない砂掻きに似ている。その狂った循環から逃れるために、人々は様々な手段をとる。誰かにとって、それは運動をすることであり、本を読むことであった。男にとって、それは昆虫採集であり、溜水装置の研究であった。そして、我々はそれを<希望>と呼ぶ。街中でも砂漠でも、場所は関係が、ない。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 10/20
これは傑作。何で今まで読まなかったんだろう…。突然不条理な境遇に陥った男の葛藤。カフカの「変身」とも通じるか?文章も素晴らしい。砂の感触、喉の渇き、怒り、恐怖、欲情すべてが生々しく感じられた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 08/04
「不条理」な小説だと感じました。自分となんらかかわりのないところで決められた運命にもてあそばれる個人。よく考えて見るとありえない話でもなんでもないようです。しかし自分は被害者であるという自明のことに疑問符がつけられたとき・・・考えさせられます。











