inashiro
初三島作品。心理描写が細かいが、不思議と読みやすい。

金閣寺 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★ -
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- 07/08
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ナイスした読書家さんと感想
三島由紀夫はこの作品が初めてです。本作の中に登場する、そのへんの禅僧以上にはるかに悟りを開いている柏木は、もしかしたら作者の投影された姿なのかもしれません。そして最後に主人公と出会う禅海和尚は、この作品内に置いて唯一柏木を凌ぐ哲学の持ち主であり、作者の思い描く理想の禅僧の姿なのでもあるのかもしれません。…個人的に、この作品は自殺というテーマについて書かれたものかな?という印象を受けました。三島由紀夫さん。現代においても色あせていない文章といい、なるほど、天才なのだなぁ…
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 07/10
☆この本は、常に主人公に同情したり感情移入したがる、私の生ぬるい読書の仕方では手に負えない代物だった。著者が、主人公のことを「こいつは救いようのない馬鹿でしょう」と何度も言っているように思えた瞬間から、この作品がすごく面白くなってきた。偽物の博愛主義を捨て、バッサリ主人公を切って捨てたとき、そこに大事なものが残ってくれるような気がした。それにしても、多くの方が言われるように、主人公の内面の醜さとその眼に映る美しい外の世界の描写が素晴らしい。名作です。
会社の昼休み時だけで読んだので、かなり時間が掛かった。途中何度か挫折しそうになる。と言うのも、一つの表現がとても細かく、細かすぎてイライラしてしまうところも数カ所あった。その反対で、その細かい表現力に魅了され昼休みが終わってももっと読みたい衝動に駆られたり。全体的には難しい内容だった。
ドモリでひ弱ないじめられ少年。父に目隠しされたが見てしまった母の不浄な姿。嫌悪する母の息子への過剰な期待。女性との経験を邪魔される金閣寺フェチ青年。終戦、変わる日本人。見てしまった世俗的人間と変わらぬ老師の本当の姿。すべては道化と偽善の世界にある。唯一美しいのは金閣寺。明を求めば闇を求む人間。我が身で金閣寺を消滅させ人々の目をひらかせ災いから救う??読書中何度も秋葉原事件が浮かんできました。『潮騒』とは正反対の厭な心持。こういうのも天才三島の名文学作品なのでしょうか。ぅ~ん文学って何でしょうね。








