かりん
5:金色に輝くスペシャルカバーに惹かれて。溜息出るほど美しい文章。粒の立ったご飯みたいな(美しいけどどこか残酷な感じが)。私は、芸術家たるには傲慢すぎた。不具者も、美貌の女も、見られることに疲れて、見られる存在であることに飽き果てて、追いつめられて、存在そのもので見返している。金閣は無力じゃない。決して無力じゃない。しかし凡ての無力の根源なんだ。金閣のように不滅なものは消滅させることができるのだ。母を醜くしているのは、……それは希望だった。不治の希望。

金閣寺 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★ -
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- 07/04
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ナイスした読書家さんと感想
三島由紀夫はこの作品が初めてです。本作の中に登場する、そのへんの禅僧以上にはるかに悟りを開いている柏木は、もしかしたら作者の投影された姿なのかもしれません。そして最後に主人公と出会う禅海和尚は、この作品内に置いて唯一柏木を凌ぐ哲学の持ち主であり、作者の思い描く理想の禅僧の姿なのでもあるのかもしれません。…個人的に、この作品は自殺というテーマについて書かれたものかな?という印象を受けました。三島由紀夫さん。現代においても色あせていない文章といい、なるほど、天才なのだなぁ…
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 07/10
☆8 予想以上に狂気はなかったような気がした。だからこそ、なぜ金閣寺を放火するにいたったのか、というのを読み解くのは難しいと感じた。世界には自分しかいないと思っているような主人公が少しずつずれていくのがわかる。想像を下回る現実の美というのはだれしも多少は感じたことがあると思う。それでも世間の価値観に合わせるために、現実ならではの美があるという認識を自らに創りだし、想像に近づけていくのが平穏な人間だと思う。世界は認識一つで変わると思う。行為で変わるのは現実。再読する必要はあるが、とりあえず楽しめた。
会社の昼休み時だけで読んだので、かなり時間が掛かった。途中何度か挫折しそうになる。と言うのも、一つの表現がとても細かく、細かすぎてイライラしてしまうところも数カ所あった。その反対で、その細かい表現力に魅了され昼休みが終わってももっと読みたい衝動に駆られたり。全体的には難しい内容だった。
☆日本語に対して感動できた唯一の小説かもしれない。言葉の煌びやかさに圧倒された。日本に生まれよかったー













