realized
主人公が抱える喪失感は人種、性別の枠を超えて誰もが普遍的に抱えているものだと思う(特に人生経験を積んだ人にとっては)。それがこの本が大ベストセラーになり、大人気となった理由であると思う。喪失感以外にも、孤独感、寂寥感、そういったものが春樹テイストで見事に著された一作である。

ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)
ナイス! ★★★★ -
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- 06/09
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ナイスした読書家さんと感想
最後の緑の「どこにいるの?」の問いに、ふと「わからない」と呟いて、思わず涙を流してしまうほどに透き通った作品だった。こんなにもまっすぐ自分と向き合うことができるってある意味凄く幸せで、神聖で、超自然的で、それでいて激しく自分に訴えて来る孤独を感じる。生きることは死を育むことだとあったように、ひとつひとつを重ねていって死をもって完成となる人生を生きる、その人の歩みを描く作品のようだと感じた。 わからないこともあるけど、自分なりに生きる。ってことなのかなぁ。
自分がいなくても世界は淡々と回っていく。だれにでも戻るところがあって、寄り添う人がいる。それは自分以外の人だけが持つ特権のように思えた。知り合いだと思っていた知り合いもいつの間にかいなくなっていていく。それは先の見えない深く暗い井戸に突き落とされるようだった。いつまでもこうしていられないことは分かっている。そろそろ顔を上げて鉱夫のように強く生きないといけない。すがすがしい日の出を迎えて、新たな一歩を踏み出す。






