アンジ
「俺たちが突如として残酷になるのは、たとえばこんなうららかな春の午後、よく刈り込まれた芝生の上に、木漏れ日の戯れているのをぼんやり眺めているときのような、そういう瞬間だと思わないかね」「一ト仕事を終えて一服している人がよくそう思うように、生きようと私は思った。」

金閣寺 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★ -
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- 06/02
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ナイスした読書家さんと感想
三島由紀夫はこの作品が初めてです。本作の中に登場する、そのへんの禅僧以上にはるかに悟りを開いている柏木は、もしかしたら作者の投影された姿なのかもしれません。そして最後に主人公と出会う禅海和尚は、この作品内に置いて唯一柏木を凌ぐ哲学の持ち主であり、作者の思い描く理想の禅僧の姿なのでもあるのかもしれません。…個人的に、この作品は自殺というテーマについて書かれたものかな?という印象を受けました。三島由紀夫さん。現代においても色あせていない文章といい、なるほど、天才なのだなぁ…
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/10
兎に角難しかった。良く読み切ったという感じ。其れなのに文章から物凄い力強さが伝わってきて魅了されてしまった。『美』に対しての偏執的なまでの愛憎や創造力の中に埋もれて破滅的な考え方を持つ主人公を見ていると、仮想と現実の狭間で揺れる現代人に酷似している様に思えてならない。敗戦直後の混乱と比べる訳にはいかないけど、今の世の中も結構荒んでるから決して無いとは言えないと感じた。あと金閣寺じゃなくて、アニメの萌えキャラをモチーフにしてみたらどうかな〜。合う気がするんだけどなぁ〜♪
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/03
情景を解体して表層の意味を振るい落とし、緻密に再構築される三島の文章。それは、現象に捕われない没時間的な耽美性だけが持つ実相への憧れと喪失への恐怖でもあり、その感情は、現世の突端にあるかのような金閣に火を放つ行為と、近似のように思えます。しかし世界は、愛や夢、欲望という名のフィルターを通して知覚され、接点を獲得し、生と親和してゆく。観念へと昇華していく燃える金閣、しかしその金閣からも拒まれることで「生きようと思った」“私”の心情に、生暖かさに身震いするような、終末的な共鳴を覚えました。
饒舌なる文学。 自意識過剰の美学。 金閣寺炎上のシーンは、圧巻。
会社の昼休み時だけで読んだので、かなり時間が掛かった。途中何度か挫折しそうになる。と言うのも、一つの表現がとても細かく、細かすぎてイライラしてしまうところも数カ所あった。その反対で、その細かい表現力に魅了され昼休みが終わってももっと読みたい衝動に駆られたり。全体的には難しい内容だった。










