き
ようやく手を出し、一週間かけて読み終えた。『善悪』の話と広告されていたが、僕には『選択』の話だった。「何を選ぶか。」それによって人生は地獄にもヘヴンにも成り得る。もちろんできる、できないはある。けれどもまた違う選択もある。ただ言えるのは、その時その瞬間にできる選択はただ一つであり、他の選択は形なく消えてしまう。人生っておもしろい。

ヘヴン
ナイス! ★★★★★★★★★★★ -
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- 06/06
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ナイスした読書家さんと感想
たまたま主人公の少年は斜視であっただけで、それが特別な虐めの理由になったのではないという。 誰かを殴りたいという衝動が起きた時、虐め側のグループの波長が苛められる側の少年と合ってしまっただけという憤りを感じざるを得ない風潮に心が痛む。 少年に近づき、仲間意識を感じる少女も虐めにあっている。 虐めという共通点で心が繋がり合う二人の絆にも切なくなる。 斜視の手術の話を聞き、泣いて怒りをぶつけるコジマの気持ちを思うと辛い。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/27
僕が購入した第5刷には帯が付いていて、色々と「善悪とは何か」云々といった事が書かれているがそれ自体百瀬の術中に嵌っているとも思える。僕は百瀬と話せた機会そのものがヘヴンであり、勿論机の中の手紙もシャガールもこれを読む事が出来たのもまるっと含めてヘヴンだとも思うのだけれど。未映子さんは文学性とは地獄を捉える事だ、と仰っていて、でも僕は共感しつつもそこここにヘヴンを見出してしまった訳です。僕は生きてて非常に楽しいんです。
僕とコジマ。暴力に晒され続ける日々の果てに得たそれぞれの「ヘヴン」とは・・・。いじめをモチーフに、哲学的・宗教的意味合いを含んだ重い内容。陰湿で凄惨ないじめと、被害者同士が語り合う安息を繰り返しながら、被害と加害、受容と逃避、弱さと強さなど幾つかの対立項が示される。明確な答えはない。読後考え続けることで完結する物語なのかも。殉教者となったコジマの痛々しさが深く心に刺さった。とりあえず余裕こいてる百瀬には目潰し、腐れ外道・二ノ宮には頭カチ割りの刑を想像して溜飲を下げた私は、哲学・宗教を修める必要がありそう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/14
NHKテレビ「トップランナー」に著者出演。この本についてのお話が面白かったので読みました。「いじめ」についてあなたはどう考えてるの?他人の受け売りじゃなく自分の考えと言葉で答えてちょうだい!という作者から読者への挑戦状だと受け取って読み終わりました。読んでよかったです。
際立つ個性が闇への片道切符であってはならない。闇は視界を狭くする。遠くに見える光も、差し伸べられている手も、視界に入るはずもなく。没個性だけが視界を広げる手段であってはならない。読みながら自己を省みる。「強さ」「弱さ」とは何なのかを考える。「難しい問題から目を逸らしてはいけない」と言われているような気がした。著者の並々ならぬパワーが心の奥のほうに直接伝わってくる。素晴らしい表現力に満足。傑作ですね。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/25
読み終えて本を閉じる。善と悪、白と黒、選ぶことのできない現実を象徴するかのようなグレイの表紙。しかしこのグレイも淡く、白に近いことで少し救われる気持ちになる。読み終えてすぐには感想を書けない。数日を要した。あまりにヘビーで、一度、心の中に納め、寝かせなければ、立ち向かえない。答えは一つではない、読者へ投げかけられた問い。私は未だに答えが見つけられない…。若い世代にも読んでもらいたいと感じる一冊。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/19
彼等はこの世界にどんな色を見ているのだろう。閉ざされた逃げ場のないコンクリの檻、異物は徹底して排除されるシステム、暴力に日々晒され互いだけを拠り所とする少年少女に世界は醜悪で残酷な貌しか見せない。正しいようで歪んだ倫理、受け入れる強さが内包する弱さ、単純に白と黒に塗り分けられない世界の狭間で少年は立ち竦む。正しい答えなど用意されていない。彼女は這いつくばった地平から見上げた空にヘヴンを垣間見、奴は高みから見下した地上に虚無を感じた。少年は前をまっすぐに見つめる、その瞳には何が映るのか。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(6)
- 05/05
わぴねむ
> ちはや様 百瀬クンの言葉は確かに詭弁なんですが、現実に彼のようないじめっ子がいたとして、彼が被害者の立場になるようなことってなかなかないですよね、きっと。彼の「勝ち組」が覆せないとして、どう彼をぎゃふんと言わせてやろうかと、この本を読んで以来思い悩んでます(´-ω-`;)
ナイス!
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08/17 20:33
> ちはや様 百瀬クンの言葉は確かに詭弁なんですが、現実に彼のようないじめっ子がいたとして、彼が被害者の立場になるようなことってなかなかないですよね、きっと。彼の「勝ち組」が覆せないとして、どう彼をぎゃふんと言わせてやろうかと、この本を読んで以来思い悩んでます(´-ω-`;)
ナイス!
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08/17 20:33
ちはや@灯れ松明の火(文さんに協賛!)
わぴねむさん> 百瀬をしばく方法を考えてみましたが難しいですね。①百瀬以上に利口で強くて性格の悪い天敵に捕食してもらう。②通り魔に刺されるとか飲酒運転に轢かれるとかの理不尽をその身で経験してもらう。う~ん、奴の想像力と共感性の欠如はちょっとやそっとじゃ矯正できません。
ナイス!
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08/17 21:51
わぴねむさん> 百瀬をしばく方法を考えてみましたが難しいですね。①百瀬以上に利口で強くて性格の悪い天敵に捕食してもらう。②通り魔に刺されるとか飲酒運転に轢かれるとかの理不尽をその身で経験してもらう。う~ん、奴の想像力と共感性の欠如はちょっとやそっとじゃ矯正できません。
ナイス!
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08/17 21:51
本の帯に「善悪の根源を問う」と書いてあった。苛める側と苛められる側それぞれの言い分。誰しも好き嫌いは必ずある。しかし、群れをなして相手に危害を加える必要はまったくない。嫌いなら関わらなければ良い。百瀬の苛める側の言い分は論外だと思ったが、「自分がされたらいやなことからは、自分で身を守ればいいじゃないか」というのが現実なのでしょう。
人間の感情を説明している部分がちょっと読みづらいと感じた。簡潔な表現にして欲しい、そして自然と読み手が感じられる表現にして欲しい。内容が重く暗いだけに殊更感じた。














