satooko
軽妙なエッセイ・対談集を4冊も立て続けに読んで少々飽いてもいて、またその路線かと思っていたら、とんでもなく面白く、ノンストップで読み切る。もちろん彼女の体験から生まれたものに違いないが、構成力や文体はエッセイストが書いた小説と片付けられるものではない。それにしても急逝が惜しまれる。

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)
ナイス! ★★★★ -
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- 12/22
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ナイスした読書家さんと感想
【後日追記】米原さんが通学したチェコのプラハにあったソ連学校と、実在したオリガ・モリソヴナ先生を中心としたフィクションではあるが、極めて精緻に調査を行っていてノンフィクション以上にソ連の3時代(スターリン恐怖政治、第二次大戦、共産党独裁から崩壊後の現代)の様子がわかる。その時の同級生であったカーチャと「オリガ・モリソヴナ先生」の過去の謎を解き明かしていく。これは極めて上質なミステリである。タイトルはオリガ先生がいつも生徒を叱るときの反語からつけられている。もう米原さんの著作は読めないと思うと本当に悲しい。
主人公が当時過ごしたチェコの学生時代にいた強烈なキャラクターの先生の足跡をたどる中で、スターリン時代の恐怖政治の実態も浮き上がってくる構成。強烈な先生の半生に関する謎が解かれて行く過程では、本当にこれ小説?という印象でとてもリアルな感じです。悲惨な時代です。。






