とも
元花魁で遊女であった女が地獄に落ちて鬼蜘蛛になる。その生前の母子の思いがあり、そして壮絶な遊女回想部分が宮木あや子の『花宵道中』をふっと思い出しました。地獄のあれこれとか救いのなさとか。それがある一点でかっと開けているのが私にはとても面白く思いました。そこがまた蜘蛛なのでぺちぺちっと糸を出して登っていくところがリアルで。閻魔様に宛てた日誌という形式が秀逸。ただ、、、予定調和内で終わらずぶっ飛んで欲しかった、ラスト。表紙を読み終わってから見ると、感慨深いです。蜘蛛の糸もだけど、杜子春 の親子風景を思ったよ。

地獄番 鬼蜘蛛日誌
ナイス! ★★★ -
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- 12/17
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ナイスした読書家さんと感想
現代版の芥川龍之介「蜘蛛の糸」。現代版だから、蜘蛛の糸が垂れて来るのを大人しく待っているなんて事はしない。母を恨み、神仏すら恨み、野垂れ死んだ元花魁は、閻魔相手に啖呵を切り、鬼蜘蛛と化す。怨み怨まれ、飽く事無く報復を続ける地獄の日々が見せつける、業深き人間の哀しさ…。彼女が真に救われる日は訪れるのか?念のため、本作はホラーでは無い。カテゴリ不明。母と娘の葛藤を描いている様にも、一人の女性の成長記(成仏記?)の様にも読み取れる。テビュー作なので、かなり荒っぽいが、切なさと爽快感双方を楽しめる作品である。
地獄に堕ちて鬼蜘蛛と化した元花魁が綴る地獄日記。閻魔すら怨む鬼蜘蛛に、果たして求めていた救いが訪れるのかと思いながら読んだ。日誌という形式がとても有効だし、装画がとても意味深なお話(ああ、やっぱり、、、という展開があったのは内緒だ)。





