二 蔵前から出た駕籠。大久保の水稲荷。今年は大根の出来がいい。と神官加茂内記、更源に言う。まて、手を清める。2010.02.15 血の飛沫(しぶき)がマリアの乳房の下に。企て者は本所堅川の松太夫の筋か。與次郎とか申す小童(こわっぱ)、親は向島小梅の喜六。乞食の頭。母は小塚原の遊女。死んでいる。長作(瓦焼き職人)に金子付け預けた。7歳でわたくし方に弟子入り。橋渡しは徘諧師一字庵。双方死亡。知っているのはいまや(1)小梅の喜六(2)一字庵の二代目冬峨
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i-miya@灯れ松明の火
(3)わたしのずっこけ仲間更源こと源左。井伊大老。易を立てろ。会ったのは長崎、十余年前、琉球の沖、聖ミカエル。内記。わしも加茂の家に生まれる。そもそも稲荷とはなんの神やらえたいの知れぬ風来坊。道はずれ。松太夫。一角、わするまい。十字軍、貧者もつどう、万里の険。聖地とは今、この地ぢゃ。あっ、高田富江。富士祭―賽銭狙い。別当宝泉寺をたぶらかす内記。集まってきた者がみな信者となればどうぢゃ。秘密の教団作る。イエズス・クリストス。
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i-miya@灯れ松明の火
よみがえりぢゃ。由緒ある者の落胤。與次郎ぢゃ。P032 三 松太夫。松。盆栽をよくする。神さびしづもつた松の古木。十兵衛か。=老いた番頭。お医師宇都主水様。民吉、きかけた。蔵前八幡の一件。源左。アッシジのフランチェスコ、ローマ法王。富田織部=三条大納言の家来。伝馬町の大牢から火が出たらしい。松太夫殿、花木主馬です。ぐらついたお上の掟。あなたのご師匠、江川坦庵様。獄預かる石出帯刀うろたえるも下知す。火を踏み消す大男、じゃがたら一角。
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なに、一角。四 越えて安政六年、正月すぎ。おとき、世話女房。更源の呼び出し、冬峨。延登喜。銀鎖。掛守。桂川から桜川へ鞍替え?鳥追、気に入り。平石。加茂内記。泥棒、といえば。河竹趣味の白浪。白浪はまづ大当たり初芝居。唄もうららに、やんらめでたや。琴の娘、鳥追と見破ったな、と内記。冬峨に云う。おまえの才覚借りようというもの。源左=東井。そのお人がお見えです。、と女中。小梅村喜六登場。おまえの子にも相違あるまい。
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貧、というものには神秘の値打ちがある。與次郎修業中の身。大切な身。しばらく待て。修業も春には完成、御堂も完成じゃ。乞食の魂を奉納するのぢゃ。五 吉野の山をゆきかとみれば、ゆきてはあらてんやこれのはなのふぶきよのん、やれこれの。大和踊りの歌。P066 月光院は無事返した?と内記が更源に聞く。あの娘 しんから月光院と化している。その父。葭よしづばりの吹き矢の女=月光院の伯母。富貴が下賎に落ちるのは簡単。丁度うまく道化者、出た。
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松太夫の手下のもの。一角、人の目にはただのせむしの子男と見えた。あの大男が、芸当。さむらい一人、源さん、おれだ、と一角。大川端(おおかわばた)の興業。人殺し、盗み三昧の一角、救い主さま。善良にして幸福なるものになれる。民吉。松太夫の不審。雪駄直しのおやじ。石礫、人の血。花木主馬。六 雲丸君。民吉弔い合戦。音無川。ちらし、にある雲丸。月光院の子、とあるが・・・。足ひとるあがりの仮宮。ばたばたととりかたづけ終了。
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i-miya@灯れ松明の火
不空さん=花木主馬。八 一字庵=冬峨。同じ宗旨のいわば碁敵。お礼の品は受け取れぬ、持って帰れ。追い返される十兵衛。そこには散切り頭一人。冬峨も気付かぬ。今戸の宗匠、喜六と会う。一節切もよく吹き、歌もちゃんと歌う息子。しかし、ものをいわなくなった。金の出所、なんと井伊から。内密に。乞食仲間が二つに割れそう。橋本=川魚料理による冬峨。金羅里金平と申す風来者です。P120 まだ当分は井伊を大老と立てておかねばならぬ。耶蘇は禁止。なら千年会と呼ぼう。
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i-miya@灯れ松明の火
喜六、杯を一口、がっと吐き出し、血を吐きその場に倒れ伏した。一節切。偽者の救い主ぢゃ。子供一人。逃げ足早く。虚無僧尺八。子供を逃がす。山伏、追いつく。逃げろ、子供。一角、音無川を忘れたか。あのときの侍。ぼろんじさん。三作の孫、下戸塚村、三太だ。60のぢぢ、わるいものにつかまりかけ、ぼろんじさんに助けられた。ばあさん。ぼろんじは不空だった。12歳、三太。素性とは、12年前10月、ひっそりとした藪の中、青々とした竹籠のなかに赤児。生著にくるみ友禅の蒲団。
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i-miya@灯れ松明の火
生まれたばかりの赤児、ただありがたく。なにやら字を書いた絹のキレ、「無」とあった。十 年改まり安政七年。日米和親条約。松太夫、3月徳、養女。清川の徳。初節句。アメリカ軍艦ポーハタン。小栗様。咸臨丸は勝様。徳、「夢」の文字。十一 そうか夢のほうがあてになるか、と冬峨。静岡-一角、字甚右衛門。奥の院の別当。小田原の大久保も気付かぬ月光院、雲丸君のかくれが。あの撒いた紙切れの効用は加茂内記現れる。諸人の五分の魂、わしが預かる。
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i-miya@灯れ松明の火
たかが浪人ずれの水戸浪士の刃にやられるとは。首を失うとは。手間が省けた。12月、ヒュースケンス事件。相手が大勢なら刀で勝負できぬ。米ぢゃ。米ぢゃよ。買占めをやる。通じている先にやらせる。源五を京都にやったのは諸藩の動きを探る目的。伊勢大神宮の札を降らす。おかげ参りぢゃ。地上楽園へ導き千年の幸いさずける。吉が来る。下総から、走って、打ち合わせが目的。ぶちこわし、の旨。和宮下降。久世、安藤の小ぶりな政道となった。
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i-miya@灯れ松明の火
和宮降下がわしの発案とは松太夫も知るまい。「はつは」笑い声。石を江戸へ、ですか?と甚右衛門、内記に聞く。松の魔法。十三 年明けて二月、文久改元。松太夫の家。一日の行楽、3月。ひと騒動起こしてくれた徳の兄。新町のやつら、真養寺の池で気が立っている。とんだ仏生会になるだろう。十五 吉原。4/8の朝。施米のこと。窮民、非人、乞食-ボロの祭典。十字の誕生仏。米五合の日当。岩屋。洞窟の中へ。鳴り響く声の重み。雲丸、「内記、さがれ。
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i-miya@灯れ松明の火
みだりに近づくな」「や」「だまれ、汚れた霊で信仰語るな」と短筒。雲丸に当り、血吐き倒れ伏す。毒矢、相手に刺さる。内記「天啓がわしに下った。今日からわしが救い主ぢゃ」。「吉、雲丸の始末はおまえに任す」あかり消える。十六 「昔、聖セバスチャン。花木は吹き矢で果てた。」溶ける死体、土の中へ。三太「いやだ、松太夫さん」本所へ戻る、三太、おまえも来い。三太は花木の死をあらかじめ見ていた。ふところ鉄砲。にわかめくら、売りたい。イギリス公使館出入りの切手。
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i-miya@灯れ松明の火
オールコックと談合の節、あろう。西洋式の大船に熱心だそうだな、と乞食、松太夫に言う。一角、盗人の本性を現したな。十七 時は5月末。更源現る、の噂。彦一郎、高輪東禅寺に現る。吉を捕まえた松太夫、逃がす。東井さんだな。宗匠、めんぼくもありません。実は信仰上の一大事に目を開きました。月光院も死んだ、と聞いた更源。堀田原の仕事場が忘れられない。、と更源。最後に作製した「はだかのマリア」ぽっかり大穴が開いたようだ、と冬峨。
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ナイスした読書家さんと感想

悪鬼飛び交い謀略交々する膝元の、時は幕末、イエズスの教えを基とする、千年会の首魁にして白狐を繰る邪道の老翁、謳うは至福千年、狙うは幕府転覆。百面相の大悪党じゃがたら一角、またの名、綺羅里金平を筆頭に、従うは悪漢無頼乞食非人の群れ。対するは隠する聖母の信仰者、どっちつかずの俳諧師、乞食姿に身をやつし辻説法の更紗絵師。天下さかしまの神あそび、果ては地獄か極楽か。絢爛豪華たる百鬼夜行の、跳梁跋扈する長編伝奇絵巻、さてお立会い、ここに推参。奇なるかな、綺なるかな、諸人こぞりて刮目して見よ!
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