sattin
かなりくらくらくる話でしたー。文章がとても綺麗で上手い。

聖少女 (新潮文庫)
ナイス! ★★★ -
コメント(0)
- 11/24
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
荒唐無稽な神話も、時計の針がすすむにつれて、いともたやすく日常へと変わってしまう。空から月が消えれば、人はみな驚き慌てふためくだろうが、いつしかその世界に慣れてしまう。このトロイアの木馬という獄を知らずに、圧倒的な非日常を望む子供たち。彼彼女は、どうにかして抜け出せない世界から解脱を計ろうとする。それは喩えば、英雄になることであったり、禁忌を犯すことだったりする。そして、最期には誰もが気づいてしまうのだ。「現実を喰いつくすことはだれにもできない」、と。あるいは、それが大人になるということなのかもしれない。




