だのん
東野圭吾は『手紙』で殺人犯の弟の悲しい姿を描き出した。この作品ではレイプ傷害致死事件の被害者の父親であり、かつ復讐に燃える殺人犯として追われる男を描く。父親の犯人を殺したいという気持ちは分かる。少年法に護られた未成年など関係ない。法で裁けないからこそ自分で断罪したいという気持ち。この問題に対して一般世論や関係者、報道、警察などさまざまな立場・意見を東野圭吾は偏ることなく散りばめてる。結末は悲しいが、強く共感してしまう、深く考えさせられる作品だ。

さまよう刃 (角川文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/08
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ナイスした読書家さんと感想
少年法の壁で十分に裁かれない犯罪者を個人が裁いてもよいのか、テーマとしてはたびたび取り上げられる話題だけど、さすがにこの著者は読ませるストーリーに仕上げてくる。苦くて重くて、描写が生々しくて辛い場面もあるが、子どもを殺された親、捜査する刑事らの苦悩が強く伝わり、共感してしまう。ラストは心地よいものではない。「我々には何も答えを出せない」という言葉にこの問題の閉塞感を感じ、やりきれない思いが残る。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/23
長峰の思いは被害者遺族の多くの方が思っていることだろう。「警察は市民を守っているのではなく法律を守っている」という刑事の台詞が印象的だった。他人の命を奪う行為がどれほど重大な犯罪かを自覚せず体だけが大人になった少年達の身勝手さが恐ろしい。いろいろと考えてしまった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/06
<4.2> 花火大会の夜、高校生の長峰絵摩は強姦され、殺された。犯行は「未成年」の少年グループによるものだった。謎の密告電話により犯人を知った父・重樹は…。少年法ってほんと何なの?子どもでも大人でも犯した罪の重さは変わらないわけでしょう?写真も名前も公表すべき。刑を軽くする必要もない。情状酌量の余地がない限り、加害者には被害者と同じ苦痛を味わわせてやればいいと思う。目をそらしたい現実に無理やり向き合わされるという点で、小説としてはとても面白かった。それでも読後感は良くないし、なんともやりきれない。
76点…やっぱり東野圭吾は面白い。ただし、この作品はちょっと読んでいるのが辛くなる場面が結構ありました。自分も子を持つ親として、長峰さんの気持ちは痛いほどわかるから復讐を果たせてあげたかったかも。今までにもきっとニュースなんかで見ていたはずの少年法のことを、今回この小説を読んではじめてちゃんと意識しました。いい意味でとても重たい話でした。
なんとなくこうなるのではないかと思っていた、結局私たちが信じている正義とは何のため、誰のためのものなのだろう?空しさだけが残った結末。未成年であるため少年法に守られ更生の道を歩く、それと成人であるため裁かれる罪の境界線を考えてしまう。罪の重さは一緒ではないのか。子どもを持つ身としては、被害者にはもちろんなって欲しくはない、同じく加害者のような子どもを無意識に作ってしまうのでは、という変な不安を持ったのも事実。いろんな意味で考えさせられる作品だった。読んでいた本を忘れたので、Bオフで手に取ってからもう一気読
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/30
一気に読みましたが、感想を書き込む今になって手が止まっています。結局、少年法って何を守る法なんでしょうか。今年初頭にノンフィクションで「少年犯罪」の実情が赤裸々に語られた本を読んだのでその時にも感じた深い無力感を思い出しました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/28
秩序や常識のない者に、人生を翻弄され、係わった全ての人間にいやな感情を残す結果になったと思います。 小説の世界のお話かも知れませんが、私自身ら非力ではありますが、よりよい社会を作れる存在になりたいと願うばかりです。
法律が感情的になってしまうわけにはいかないけれど、法律には心はない。「答えが出せない」ことが答えならば、せめて関わる全ての人々の痛みを想いたい。刃をどこに向けたらいいのか分からないまま、刃だけが鋭く砥がれてゆく気分です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/03
結局愛する人を奪われた悲しみは、失った当人しかわからないんですよね。復讐できるだけの力があれば、誰でも主人公と同じ行動をとってしまうのではないでしょうか。正義とは何か?読み終えた時に、そんな事を考えてしまう作品です。
この小説を読んでいる間中、私は救いを求めていました。救いなどないことが判っていながら。しかし私は娘を獣に殺された父親になんとか救いをと、作者・東野氏に対し心の中で手を合わせていました。そう、私はたとえば藤沢周平氏が小説の中で、主人公の下級武士に一分をたててやるように、割り切れない悲しみの中にも何らかの救いを用意してやって欲しかったのです。小説中、東野氏は主人公・長峰重樹に次のように語らせます。「法律は人間の弱さを理解していない」と・・・
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/20
☆東野作品は心にガツンと響きます。少年法の観点からすれば、少年が犯す犯罪は過ちではあるが罪ではない。だから罰せられない。じゃあその被害者はどうするの?と問いかける作品。私はこの小説の結末に納得できないのですが、そう思う読者は多いのではないのでしょうか?そのようにして、読者を正義と悪の迷路に放り込んでしまうことが作者の意図のように感じて仕方がありません。私ももう少しその迷路をさまよいそうです。名作です。
人を殺してはなりません。殺してはならないのです。だけど、あのような生命体(犯人)を人といえるのでしょうか? 少年だから許される、精神異常者だから裁かれない。どうなのでしょう?考えさせます。今回は、いろいろな人の視点で考えるのが重要なのだと思いました。ただ、一つ、これは「手紙」と一緒に読んでみてください。裁くのは人です。法律ではありません。加害者側からの視点が見えます。




















