KEI
借り本。図書館から。みなさん口を揃えて「何も無い」と仰ってますね。まさに何もない話であった。物語に起伏はないが、結構好きな雰囲気であった。ちなみに表紙は「SUN」でなく「SuN」なのか?

ブラザー・サン シスター・ムーン
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 02/08
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
「別れるために出会った」の一言がとても印象的。特別なことは何も起きず、さらさらと流れていくような日々が淡々と描かれている。物語の起きない日常は「小説」にはしにくいものかもしれないけれど、現実の毎日はそんなもんだよなあ、とリアルを感じた。単に流れていく日々とふと思い出し立ち止まる心象風景が切なくも美しく、自分自身の何も始まらず何も起きない日常がいつもよりも少し綺麗に思えた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 09/06
★★★☆☆第一部は著者の半自伝的なのか、ビシバシ気持ちが伝わってきて胸がとても痛くなりました。ある時期、確かに特別だった三人の男女は何事も無かったかのように静かに別々の道を進んでいく。すごく平凡なのに、平凡だからこそなのか、自分の中の何かがザワザワしました。また数年後に読んでみたい。
映画監督が、インタビューに答えながら青春時代を振り返るといった形式の第三部の構成は面白いが、恩田さんの過ごしてきた大学生活を思い出すままに描いたような作品。端々に恩田さんらしい素晴らしい描写があるのですが、さらさらと流れすぎてしまい、何も残らないのが残念。
運命的な出会いも再会もない“リアル”。物語としてはアレだけども、作品としては悪くないんだろう。淡々と、でも濃厚に頭の中を流れていく話。
日常の出来事が淡々と語られ、気づいたら時間が流れていたと感じる。自分がこれまでに感じていたものと重ねて考える。毎日過ごしていくなかで起こる出来事は、すべてを覚えているわけではなくて、ある部分だけが抜きとられたようになって記憶に残り、思い出になることが多いですよね。この本自体もさらさらと流れて、すり抜けていってしまうように思えた。
3人の登場人物がそれぞれ学生時代を振り返ってるんだけど、ビックリするくらい淡々としてます。昨日の続きの今日が続いてるだけって感じで、過去にも現在にも事件性は皆無。それでも読ませてしまうんだから、恩田さんて凄いかも。。。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 10/25
うーん、分類が難しい、微妙な話...作家、音楽家、映画監督になった同級生たちの話とでも言えばいいのか???
気がついたら、こんなに遠くまで来てしまった。あの頃自分たちは読書や音楽、映画に溺れるように生き、先のことなんて何も考えていなくて平凡な毎日が同じように過ぎていくのを当然のように思っていた。新聞に載るような大きな事件なんて起こらない。起こる必要もない。進むべき方向を容易く変えてしまうのはほんの些細な日常の出来事で充分だから。あの時、あの三叉路に3人は立っていて、それぞれの方向に歩きだした。『私たちは、別れるために出会ったのね』
何年かたって思い返してみても、これといったことがないような気がする。。。そうかもしれない。人に言えるような「何か」はないのかもしれない。だけど今の人生につながっている大切な「何か」はそのときそのときに確かにあったのだと思う。たとえ振り返ったときには思い出せなくても。恩田陸!という作品ではないけれど、不思議と共感させられました。
題名買いしましたが、内容は題名とはちょっとかけ離れてる気がしました。青春小説なんですが、これと言って何も起こらないところが恩田さんらしいと言えばそれまでですが、もう少しインパクトのある展開を期待してました。なんせ題名がフランチェスコ会の創立者、聖フランチェスコの半生を映画化した映画の題名と一緒なんですから。むしろ、映画が観たくなりました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 05/11
大好きだ!! いや、これだけだと流石にアホ過ぎるのでもう少し付け足し。 数ある恩田陸作品の中でも、確実にベスト3に入る作品。 三人の登場人物に、学生時代の思い出を語らせるのに、印象的な一つの事柄を語らせるのではなく、細切れ的に、何のオチもない事を語らせるというのが新しいと思う。というか、自分がもし学生時代の思い出を話せと言われたら、3人と同じような感じで、起承転結もなく、繋がりもなくだらだらと話すと思う。思い出を語る時って案外そんなもんだと思う。続く→
そして、登場人物達の語ることに隙間があるから、読者が勝手に想像できるのが楽しい。趣味の問題だけれど、きっちりと作者が世界を創造し読者に与える物語も好きだけれど、作者の作る世界に隙間があり、読者が自由に想像できる物語が自分は好きだ。だから、恩田先生の小説が好きなのかもしれない。読み返してみて、改めて思った。
ナイス!
-
03/10 04:08
今度の恩田さんはミステリ?ファンタジー?と期待しつつ読んだんだけど、語り手を変えてふわふわとしたモノローグが延々と続くだけ。ここでオチがないのなら、次の章で?との期待むなしく漂うように終わってしまった。泳ぐ蛇とか、聖フランチェスコとか3人に共通するキーワードは絶対何かの伏線かと思ったのに。この作品は『夜のピクニック』のような青春ものとして読めばいいの?それにしてはちょっと薄味過ぎな気もする。「はみだしYOUとPIA」はやけに懐かしかった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 08/23
「別れるために出会う物語」…というよりは、「始まらなかった物語」という感じ。内容はあるか?…というと、あまりない。と答えるしかないんだけれど、恩田陸が書く「ダラダラ思考垂れ流し文」や「脈絡のないお喋り」は好きなので、結構楽しんで読めました。何かが始まりそうで、ワクワクしたりイライラしたり、学生時代ってそんなカンジ。でも、予感ばかりで、大したことなんて起こらなかった、学生時代ってそんなカンジ。
☆6 大学生という独特な時間の流れというのが表されていたと思う。『猶予された「今」』という言葉が印象に残った。衛の話が好きかな。一番物語性があるからじゃなく,一番一般的な道に進んでそうだから。
青春小説というより思い出話?3人のキャラは嫌いじゃないけどつかみきれない。やっぱり好きだなぁと思わされる文章も出てくるので、まぁよい。
とことん「何も無い」物語。「青春小説」と言うには、確かに何も無い、とは思うのだが、しかし、ある意味では最も「あり得る」状況じゃないのかと思う。後に、映画監督や作家になる、なんていうことは滅多にないにせよ。そういう意味でのリアリティはある作品だと思う。ただ、宣伝文句にもあった「青春小説のスタンダードナンバー」にはなり得ないと思うが























