ripurou
もっとSFチックな話かと思ったら、思春期の自分探しのアツイ話でした。知らない父をクロマニヨン人と思う主人公、そして母と子やら、特別な自分を感じる若い頃やら、彼女のことやら、思春期やら。結構あれこれ展開していくのですが、主人公の冷めた感じの語り口調のせいで、客観的にも読めて、熱い青春ものという単純なものにならず良かったのかなぁ。お話自体は勿論面白かったです。

四度目の氷河期 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★ -
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- 02/07
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ナイスした読書家さんと感想
まあまあおもしろかったです。てっきりSFかと思って読んでいましたが、少年成長記というか青春小説でした。小さいときからいろいろと葛藤したり苦労してもがんばって成長していくワタルに好感が持てました。最終的にはワタルがうらやましいなと思いました。
思い込みで思春期を突っ走ったワタル。普通そこまでの間に気がつきそうなもんだけど(笑)でも最後が良かったから…全て良し!!
大人になるということは、あらゆることに対する敏感さを忘れることなのだなあ、と思う。どこからどう見ても「平凡」なのに、自分は特別だと信じたい気持ちと、その気持ちに対して素直に行動できる力がまぶしい。まだ見ぬ父を慕う子どもの話に「クロマニヨン」というふりかけがかかっただけでこんなにも面白くなるなんて!途中までSFか?と疑いながら読んでいましたが、気持ちよく期待を裏切ってくれました。
こどもの心は複雑だ。他人とちょっとでも違うということが気になりだすと、自分の「生」そのものが不安になる。この物語は、自分の容姿が他と違うこと、また母子家庭という環境で母親の仕事の特殊性から、自分が第四氷河期時代を生きたクロマニヨン人の末裔ではないかという突拍子もない思い過ごしを端にした小説である。荻原特有の現実離れした、ばかばかしくも思える子どもの空想物語だが、こどもの心理の成長過程や、家族、特に男親に対する思いを描いた作品として、重松とはまた一味違う家族そして人生を語る小説に仕上がっている。
盛り上がりに欠けるかなと最初思っていたけど、ワタルの生き方に共感してきてしまい、途中からはのめりこんでしまった。母の死を洞窟で受け入れるシーン、最後の場面は涙が溢れてしまった。
今度の萩原作品の主人公の妄想は「自分はクロマニョン人を父親に持つ子」。正直、ありえなさすぎて、物語展開が読めなかったです。17歳のワタルが小学時代を回想するシーンは、読むのが辛くてペースも落ち気味だったけど、中学時代に陸上に目覚めたあたりからは、比較的順調に読めました。母親の悲しい時の「梅のつぼみのような唇」という表情が知り合いの人と同じだと気づいたり、母親がワタルに物事を論理的に説明する場面も納得できることが多くて良かったです。
子供でも読めるやつだと思って買ったら、大人向けの言葉かチラホラ・・・。まぁ、それは置いといて、最初のほうは良かった。だけどワタルが衝動で動きすぎてあ~またかっていう感じになってくるとこがちょっと・・・。でも「人を愛する大切さ」はわかった。・・・でも、ワタル捕まっちゃうのかな?
物語の形的には「あの日にドライブ」に近かった印象。不遇な生い立ちの主人公ワタルの成長を少しのユーモアを味付けに丁寧に描かれていて、考えさせられる部分が多い。相変わらず荻原さんの描く、母親・サチ・トラ・木嶋・クロなど主人公の周りのキャラクターは優しさや親しみが溢れていて良いなあ〜。
タイトルだけ見ると、全く違う話なのかと思った。皆から「違う存在」と言われ続け、でも、自らを「違う存在」と決めつけてしまった少年の成長物語。作中でも「思い込みが激しい」と言われているけど、幼い頃のある種の突飛な思いつきを、高校になっても…そりゃ、思い込みが激しすぎるよ(笑) とは言え、「普通」と「特別」の間での葛藤とか、そういうところが丁寧に描かれていて面白かった。ラストシーンは個人的に「?」だけど。












