しんちゃん
場所は地獄。飽きることなく報復し続ける鬼の様子を、鬼蜘蛛と化した女郎が淡々と書き綴っている。苦しい。不幸だ。救いがない。女郎は、親を怨み、世の中を怨み、神仏までも怨んでいる。その隣では、鬼が亡者を虐めて愉悦に浸っている。本当の救いとは。

地獄番 鬼蜘蛛日誌
ナイス! ★★★ -
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- 11/22
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ナイスした読書家さんと感想
現代版の芥川龍之介「蜘蛛の糸」。現代版だから、蜘蛛の糸が垂れて来るのを大人しく待っているなんて事はしない。母を恨み、神仏すら恨み、野垂れ死んだ元花魁は、閻魔相手に啖呵を切り、鬼蜘蛛と化す。怨み怨まれ、飽く事無く報復を続ける地獄の日々が見せつける、業深き人間の哀しさ…。彼女が真に救われる日は訪れるのか?念のため、本作はホラーでは無い。カテゴリ不明。母と娘の葛藤を描いている様にも、一人の女性の成長記(成仏記?)の様にも読み取れる。テビュー作なので、かなり荒っぽいが、切なさと爽快感双方を楽しめる作品である。





