ichi
今のままを望むけど、できないって知ってる。傷つけたり空回りしたりと人間って不器用だなあと思いました。

きらきらひかる (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 02/06
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
高校生のとき、初めて読んで江國香織という作家に一目惚れしました。江國さんがこの作品を「基本的な恋愛小説」と言っているように、世間体や常識などの恋愛を複雑にする要因を排除することで、「人を愛すること」の「基本的」な部分を浮かび上がらせています。裏表紙には奇抜な設定と書かれていますが、世間体などを無視すれば、3人の関係は奇抜ではなく、ナチュラルで、私は憧れさえ抱いてしまいます。なぜなら、1対1の恋愛では、相手と真っ向から向き合うことで、心の余裕をなくし、自然体でいられなくなることがよくあると思うから。
ホモ夫とアル中・妻の特殊な婚姻生活は、奇妙ではあるがピュア。 何か切なくなるような物語。
これ、ドラマが好きで読んだんですけど、全く違う話でえらい驚いた記憶があります。 さらに、江國さんで初めて読んだ作品だったような。 江國さん独特の世界観が色濃く出てて、結構好きな作品です。
不器用で純粋な愛の話。同性愛者で潔癖症な夫と情緒不安定でアルコール中毒な妻、そして不思議な魅力を湛う奔放な夫の恋人。崩れそうなんだけど崩れなかったり崩れてしまったり、不安定なんだけど、その中で調和が保たれていて歪んでいても誠実な関係。傷つけて傷つけられながらも、愛することは止められない。自然体で生きている彼らの世界が、きらきらひかっていた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 02/12
再読。何度読んだかもうわかりません。アル中の妻「笑子」とホモの夫「睦月」ふたりの結婚生活。ギョッとする設定ですが、まるで青く澄んだ水族館の水槽を覗いているように静かでやわらかです。笑子と睦月の交互の視点で話が進むため、互いに相手を思いやり必要とする気持ちが痛いほど伝わってきます。江國さんの言葉の力でしょうか。特にお酒の表現が素敵。「とろっと深い金色」に「うっとりしてしまう」私もうっとりです。恋愛小説としては不毛な設定ですが、不思議と癒されるお話なんですよね。不思議です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 01/16
こんなに悲しい本は今まで読んだことがない、と思うくらい悲しかった。思い合う優しさまで刃になる。童話みたいに幸福なようでいて行き場もない。金魚のグラフの白紙が痛い。それでもやっぱりこの本が好きです。
笑子と睦月はこんなに愛し合ってるのに。大切だからこそ苦しい。お互いがいいと思ってても世間が許さない。社会なんてなくなってしまえばいいのに。読むたびに二人の思いが切なくて泣けてしまう。
江国さんワールド。なんて言うのかな・・・ツーンとした気分になりました。そして、お子さまシャンパンを飲みながら、バッハを微かにかけながら、そんな空気の中で読みたい気分になりました。















