春
人は日々、僅かに、しかし確実に変化していくものである。この小説は登場人物全てのそれを自然にさらりと成し遂げている。一番変化のなさそうな西嶋でさえも。やはり伊坂幸太郎は素晴らしい。

砂漠 (Jノベル・コレクション)
ナイス! ★★★★★★★ -
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- 02/04
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ナイスした読書家さんと感想
砂漠に旅立つ前のひと時のオアシス。確かに学生という時期はそう言い替えられるかもしれない。けれどオアシスにも事件は起きる。どこか冷めた態度の北村は、入学した大学で風変わりな友人達と出会う。快活で女にだらしない鳥井、取りつく島もない美人の東堂、不定期に超能力らしき力が使える南、そしてKYで変人だが憎めない西嶋。ホスト崩れが引き起こす連続空き巣、何故か仙台市内で米大統領を探す男、やがて取り返しのつかない悲劇が皆を襲う。けれど読後は清々しい。オアシスの記憶も砂漠に降る雪の幻も、遠く過ぎて尚、渇く人を癒すだろう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/05
「セドリック」という言葉を見た後、ふと「セグウェイ」を思い出してから、この作品が「面白い作品」から「とても面白い作品」に変わりました。ところで、南みたいな子はどこに行けば見つかりますか?
友人同士である5人の大学生を描いた青春群像劇。爽やかで、読後に清々しい余韻に浸れる物語だった。 誰に対しても一貫して丁寧な口調を崩さない西嶋のキャラクターが際立つ。何をやるにも迷いのないところも魅力的だ。 それから見た目だけでない人の本質を見抜き、恋愛観のぶれない東堂がいい。麻雀に興じつつ5人が交わす会話が洒脱だし、社会という砂漠に出る前に、こういう友との日々を送れるのは貴重だなとしみじみ思った。








