nakaraitohsui
表題作「熊の場所」。舞城は幼少期というか思春期というか子供のイノセントな感覚を描くのがずば抜けて巧い。それゆえの残酷さとか脆さとか恐怖心とか、饒舌なようでいて言葉が足らずに必死で言葉を探しているようなあの文体もそれに一役買っているんだろうな。個人的には「バット男」もかなり好きだ。「ピコーン!」はアレだ、遊び過ぎっていうか、言い過ぎだ(笑)本屋を探し回っても全然なくって、舞城作品て気の利いた本屋じゃないとおいてなかったりするよね。

熊の場所 (講談社文庫)
ナイス! ★★★★★★★ -
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- 02/03
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ナイスした読書家さんと感想
登場人物みんな誰かを愛しすぎて狂っていて常軌を逸していたりする。だけど自分からそう遠い世界の物語のように感じない。それは舞城作品が、未知の世界に対しての異常な興奮だったり大切過ぎて壊したいみたいな暴力的な衝動だったり性欲だったりそうゆうの全部まとめて愛って呼んでて、それってきっと誰の胸にもあるものだからだと思う。愛の存在に気付かされる。
愛も友情も、救われないから考えるし、救われちゃったらそれは演劇になるんだろうなぁ。「まあ、どうやって死んだかはいいんスよ。死んだことそれ自体の方が重要っしょ?」みたいな乱暴さは、自分(読者)が小説に“どんなにくだらない出来事を期待しているか”を自覚させられる。在るものは在るんだから考えないとね。
やっぱ舞城おもろいなあ。充分なスピードで突ッ破疾ッテル。それでいて僕たちの手の届くところに大切なことがあることを教えてくれる。『熊の場所』では恐怖との遭遇と克服を、『バット男』では暴力のシステムとの抗い難い戦いを、そして『ピコーン!』。「わたしは人生を生きる。目の前に自分の人生が手付かずのまま残っているのだ。それを新雪をギュッギュ踏みしめるみたいに楽しむことに決めたのだ、今日。」シビレた。愛に生きて、ちょっと狂ってる。っていうかこれで¥420って安すぎじゃね?王将のニラレバより安いってやばくね?すごくね?
やっぱり舞城王太郎の物語は、最初は違和感があるけど一度勢いにのると一気に読まされてしまう。「熊の場所」は”恐怖から逃げたければ・・・”の科白に感銘。「バット男」では主人公の希薄さに不気味さを感じた。「ピコーン!」は、物語の勢いが凄まじかった!なんにしても登場人物達の個性やエネルギーが凄いな〜。
クレソンやスペイン風オムレツや××チオ。。。愛がいっぱい溢れていて、溺れてしまいそう。▼全編「これが舞城だ」という感じで、「阿修羅ガール」の凶暴な愛情や「世界は密室でできている」のハチャメチャ感があちこちに見える。▼この中では、やっぱ「ピコーン!」が一番。▼愛と勇気を貰おう。








