hieishi
「家族の悲劇」にがっぷり四つで取り組んだところには好感を持てる。しかし『川は静かに流れ』を読んでから本作を読んだため、構成にしろ文章にしろ、本作はやはり若書きという感じで読みづらい。前半部(と言っても300頁ぐらいある)は読むのが非常に苦痛だった。後半は過度の自己憐憫もなく読みやすかったので残念でならない。あからさまなミスリードもどうにかならなかったのか。

キングの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ナイス! ★★★★ -
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- 02/03
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ナイスした読書家さんと感想
「川は静かに流れ」が良かったので、デビュー作のこの作品も読むことにしました。デビュー作でこれとは、作者は只者ではないです!物語の序盤では主人公の優柔不断さにイライラさせられましたが、最後まで読むうちにはだんだんに心優しい彼の魅力がわかってきて気分良くラストが迎えられました。この作者は家族の確執を書かせたら天下一品です!巧いからこそ、読んでいてかなり暗い気持ちにはさせられてしまうんですが、それでもまた他の作品もチャレンジしたいです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/13
ミステリとして純粋に考えると、主人公が妹を犯人と思い込むのが強引だったり、警察の捜査があまりに杜撰だったり、と気になる箇所はある。しかし、暴君として君臨し、今もって家族に、主人公に影響を与え続ける父。その結果として、主人公、妹、妻、愛人……それぞれがこれでもかと描かれる。「家族なのに」ではなく、「家族だからこそ」歪んでしまう関係というのが、生々しく切り出されているように思う。
失踪していた父親が死体となって見つかった。妹が犯人だと考えたワークは捜査への協力を拒むが、やがて自分が容疑者となってしまう。すごいデビュー作だ。主人公の苦悩が描写される前半はつらいが、父の呪縛から解き放たれていく後半はスムーズに読める。この作品はミステリーなんだろうけど、印象としては「再生の物語」。それにしても、最初から最後まで死んでる父親のエズラがものすごい存在感。あそこまでクソだと笑うしかない。原題"The King of Lies"






