デビュー作をあまり評価せず、期待せず読んだせいもかもしれないが、久々に面白いミステリーに出会ったと思う。「図地反転」とは図と地(背景)を逆転して見ることのできる絵を、逆手に気づいたとき、逆転した絵のみでしか見えないこと。思い込みによる刷り込み。タイトルで作品のオチを最初から提示する。それをどう決着づける。期待して読むに足るだけの内容であった。すっきり物語を終わらせなかったことは賛否両論だろうが、この余韻は作品に合う。声高に「冤罪」を叫ばないことが、心に沁み込み、突き刺さる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/31



ナイスした読書家さんと感想

頼りない目撃情報と自白に頼る警察。そして裏で怪しげな動きをみせる元刑事。さらに冤罪を訴える元服役囚とその弁護士。一体誰を信用すればいいのかという展開で最後までドキドキさせられるんですが、ラストは正直「それで終わり?」という感じでちょっと消化不良の感も。周りの状況や周辺の人間の誘導に左右される人の思い込みの怖さを感じた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/04

刑事事件の99%は有罪になるらしい。立件されてしまえば覆されることはまずない。このことを最近知って驚く。だからこそ、逮捕までの捜査や判断は間違ってはならない。推測で答えを出してはいけないのだ。しかし、目撃証言や前歴、性格や性癖が判断を狂わしていく…。『『図地反転』というタイトルを選び、作者が描きたかったことはとても面白いと思う。人物描写も巧いし、展開も良く出来ている。刑事ドラマとしては面白いのですが、これが曽根さんの作品かと思うと???『あげくの果て』のようなパンチのある作品を予想していたので…、やや残念
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/20

仮説が先に来て、その仮説に沿った証拠集め、捜査が積み重ねられていく。そして、気づくと後戻りの出来ない部分へ……。実在する事件をモデルにしたと思しき事例などを交えながら、そうなっていく過程をスリリングに描いていくので、読中は非常に面白く読めた。ただ、それだけに、最後の最後でやや不完全燃焼になってしまった感が残る。ただ、それでも十分に「面白い」と言えるクオリティにはなっていると思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/08


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