怖かった。後半、物語の加速とともに目が離せなくなり一気読み。何が真実かわからない不安にドキドキさせられた。前半の介護や育児に振り回される主婦たちもとてもリアルで、読んでいてちょっと嫌になったほど。

火の粉 (幻冬舎文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★ -
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- 01/30
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ナイスした読書家さんと感想
ミステリーと意識して読むのが初めてだったのが、この本。前半でばらまかれていく回収予定の動機付けが、正直しんどくて2週間かけてしまいました。暗いし、重いし、いたたまれないし。その分、後半のカタルシスが大きかったんだけど、面白かったのは、生殺与奪の権って公人だからとか私人だからとか、同じ人間がつきつめていくと、実はそんなに違わないんじゃないの?ってことで。社会的地位のもとでローカルな正義を遂行している時って、意外と人って残酷なのでは?と。しかし俊郎さんのマヌケっぷりは、むしろリアリティを感じ・・・ないか。
色々な意味で怖いと思った本でした。俗に言う風説の流布と疑わしきは罰せずとの憲法を逆手に取った武内にはリアルな怖さを感じました。確かにこれほどの大仰な話ではないにせよ、現実にもある話なので身につまされる思いがあります。勲さんの最後の行動は賛否両論だと思いますが、逃げずにジャッジメントしたところがかっこよかったです^^それにしても、あまりに子供じみた俊郎さんが、この事件を機に歳相応になってくれてれば良いなぁ~・・・
いや~、怖かった。元裁判官の家族の隣に越してきた‘親切すぎる隣人‘は、無罪判決した元被告だった。やがて家族を巻き込んでいく作意に、まさに中吊り状態。冤罪や介護、幼児虐待、同居問題にまで不穏な一石を投じてゆく。確かに事なかれ主義の勲が招いた過失の「延焼」と言えなくもないが、こんな「火の粉」が降りかかってきたら死に物狂いで払う。そんな終盤の焦燥感が凄かった。雫井氏は3作目だがこんな強烈な作品を書く方だったとは。
じわじわ押し寄せる恐怖と、梶間家の家庭内の問題も重なって、どんどん惹きこまれて一気読み。雪見さんは強くてよくできた人だ。
初めて雫井作品読みました。怖かった!始めから、はっきりしない漠然とした怪しい雰囲気が漂い、先が気になって後半は一気に読みました。結局、裁判というものは…、事件の後になって第三者がいくつかの事柄を頼りに判断を下すものなので、事実どうだったかが分かりにくく、どんなふうに見えるかが尊重され易いから危ういのだと改めて実感。客観的冷静に判断したことが正しいとは限らず、一度決まると覆すのが困難だと思うと、始まったばかりの裁判員制度についてまで色々考えさせられた作品でした。。
人が人を裁く危うさ、難しさを痛感。裁判官も神様じゃないから、判断を誤ることだってあるだろう・・・・。しかし、人間の感情である「憎悪」「怒り」「妬み」は本当に恐ろしい。でも結局憎悪などの負の感情は、相手に向けられても結局は自分に跳ね返ってくる。世の摂理かな・・・・・。
最初は善良に見えた犯人が、じわじわと異常性を顕わにし始める様子が不気味だった。そして、さいごに狂いながら殺戮に手を染める様子が恐ろしかった。ただ、犯人のことが理解出来ないわけでもない。人に必要とされたいとまったく思わない人間がどれだけいよう。その点も含めて、人間として犯人を描いているのはお見事。ちなみに、敏郎の顛末には溜飲が下がった。ざまーみろ。












