kmagami
倒叙モノかつ密室モノ、と捉えたくなるが、既に作者の術中にはまっている。ちょっと特殊だけれど、これは安楽椅子探偵モノだ。当然ながら超絶的に賢い名探偵が登場する。当然、対峙する犯人役も賢いことになっている。賢いという設定故か、周囲の一般人たちと感覚が解離することが多い。当然、読者も一般人なので探偵と犯人の感覚、感情といった部分には納得が行かないことが多い。ところが、この納得が行かない部分こそが、殺人の動機であり密室を作成せざるを得なかった理由なのだからタチが悪い。犯行の動機と直結している密室の意味も、巻末の解

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
ナイス! ★★★★★★ -
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- 01/28
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ナイスした読書家さんと感想
★9 傑作でした。★10でも良いくらいですが、伏見くらいの頭脳があれば、動機が他人に明かされないかぎり、大勢の人間の中での「事故」ではなく、「失踪」させて遺体を発見されない方が良い気がしてしまう。ただ、それはそれとして内容、推理展開、見せ方、さらに話の落とし所も含めて本当に面白かった。一つ引っ掛かったのは動機の面で、逆に動機を描かない方が優佳の冷たさが際立って面白かったかもしれない。また話の本筋からそれるが、名探偵であるはずの優佳はなんだかんだでさみしい人生を送っていくような気がして可哀そうだ。
グレイト!伏見はいわゆる確信犯ですね、本来の意味の。
成城の洋館に集う大学の同窓たち。そこで伏見亮輔は事故を装い後輩を殺害する。密室の扉は閉ざされたまま計画は成功したかにみえた。しかし、後輩のひとり、碓氷優佳は状況に疑問を抱き、扉のこちら側から部屋の中で起こったことを推理していく。扉を前に伏見と優佳の静かなる攻防が始まる…。ひと会話ごとに周到だったはずの伏見の計画が突き崩されていくのがよく分かる。優佳の透徹した眼差しが恐ろしい!犯行と密室を作った理由が弱いと言われるがそこはご愛嬌、美しい理詰めを楽しむ一冊です。
犯行から始まる倒叙ミステリー。最大の謎は「動機」です。「そんなのアリ?」と思うと同時に、妥協を許さない犯人の神経質な言動に「それしかない」とも思いました。解決方法は他にたくさんあるはずなのに、手段として「殺人」を選ぶ人は何かが違う。そんな気分になります。潔癖症な犯人に利己主義の探偵役。彼らは病んでいるのに理性的で、一見して普通に見える事が一番怖かった。
犯人の目線で物語が進む倒叙ミステリー。いつまでも死体が発見されない状態で、それでも事件が進むという展開は面白い。犯人と探偵役との頭脳戦に緊迫感があり、一気読みできる作品。動機に疑問もなくはないが、それは石持さんの持ち味なので納得。宗教家が神の不在を証明するために殺人を犯すような、信条の問題が楽しめる。








