モエ
2007年のこのミス1位。何代にも渡る警察官の人生を、淡々と描く。二代目の精神的な病み方が凄い。いくらでも悲惨にできたのに、ごくありきたりに、しかも表面をなぞるようにしか書かれていない。全体的にも、過度な描写はないのに、文章に説得力があるのだ。そして、これは戦後の犯罪史でもある。日大ギャング事件、あさま山荘事件、連続企業爆破事件。その大事件の影の普通の警察官の姿。「刑事の血」ではなく「警官の血」なのだ。この後、父の死の謎を追っていくのだと思うが…下巻に続く。

警官の血 上巻
ナイス! ★★★★★★★ -
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- 01/30
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ナイスした読書家さんと感想
地味な感じで始まり、淡々と戦後すぐの清二とその子民雄の警官生活を描き出すのだが、これが面白い。読みだすと止められない。世相が陰湿で暗いトーンで、昭和って、今思うほど明るく活力に満ちた時代ではなかったのかも、と。駐在さんの清二も公安に取り込まれる民雄も、刑事だけが警官の華じゃない、と思わせる上巻。謎が放置された上巻、下巻が楽しみ。
前にドラマを見て、民雄が精神を病むのが唐突に感じられたが、小説だとそれぞれのエピソードが丁寧に描かれていて、いい。清二の章は少し地味すぎに感じられたが、民雄の章から断然面白くなってきた。下巻に期待できる。
重く暗い雰囲気だからこそ、思いやりやあたたかさが印象に残りました。かなり長い年月の話ですが、一つの出来事が何章も続くこともあれば、突然、前の章から××年後になっていることもあり、ややとまどうこともありました。^^; 最後も、突然(?!)、下巻への期待値を最大限に盛り上げる形で終わります。(^_^)
久しぶりに読みごたえのある骨太な小説を読みました。職業に誇りを持ち、真摯に生きる清二の死が悲しかった。職務に翻弄され精神を病んでしまった民雄の話は読むのがつらい。
上下巻だし、警官物はあまり得意ではないので読まなかったのですが、この度、ドラマ化されるというので気になって読んでみました。上下巻、一気に読破してしまいました。硬派な作品で、いつもとは守備範囲が違いましたが面白かった。なかなかキャスティングが凄いので、これはちょっと観てみたいな~。










