六花
満たされて満たされていない笑子と、優しいけど流されているような睦月。憎めない魅力的な紺くん。優しい友人たち。特殊で幸せで楽しくて辛くて破滅的で切ない。理解してもらわなくても幸せな形はきっとある。

きらきらひかる (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/28
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ナイスした読書家さんと感想
高校生のとき、初めて読んで江國香織という作家に一目惚れしました。江國さんがこの作品を「基本的な恋愛小説」と言っているように、世間体や常識などの恋愛を複雑にする要因を排除することで、「人を愛すること」の「基本的」な部分を浮かび上がらせています。裏表紙には奇抜な設定と書かれていますが、世間体などを無視すれば、3人の関係は奇抜ではなく、ナチュラルで、私は憧れさえ抱いてしまいます。なぜなら、1対1の恋愛では、相手と真っ向から向き合うことで、心の余裕をなくし、自然体でいられなくなることがよくあると思うから。
再読。笑子と睦月と紺の不思議な三角関係が、江國香織的で好きだ。前に読んだとき以上に、沁み込むものが多かった気がする。「からだの下に睦月の手がすべりこんできたとき、睦月が私を抱きあげるより一瞬だけ早く、私は睦月の胸に顔をおしあてた。睦月の体温、睦月の心音。(中略)私と睦月は一度も性交渉をもったことがないけれど、睦月のからだは私のからだに、ほんとにさらっと自然になじむ」(118ページ)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/08
限定カバー発売を機に、購入&再読。大好きな江國さんの作品の中でも、特に好きで思い入れのある作品です。アル中の妻・笑子とホモの夫・睦月、そして夫の彼氏・紺。突飛な設定なのに、恋愛をしているときのどうしようもない葛藤や閉塞感がリアルで、じんわりと心に染みる。「ごく基本的な恋愛小説を書こうと思いました」―あとがきでそう言い切る江國さんが、やっぱり大好きです。敵わない。
不器用で純粋な愛の話。同性愛者で潔癖症な夫と情緒不安定でアルコール中毒な妻、そして不思議な魅力を湛う奔放な夫の恋人。崩れそうなんだけど崩れなかったり崩れてしまったり、不安定なんだけど、その中で調和が保たれていて歪んでいても誠実な関係。傷つけて傷つけられながらも、愛することは止められない。自然体で生きている彼らの世界が、きらきらひかっていた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/12
再読。何度読んだかもうわかりません。アル中の妻「笑子」とホモの夫「睦月」ふたりの結婚生活。ギョッとする設定ですが、まるで青く澄んだ水族館の水槽を覗いているように静かでやわらかです。笑子と睦月の交互の視点で話が進むため、互いに相手を思いやり必要とする気持ちが痛いほど伝わってきます。江國さんの言葉の力でしょうか。特にお酒の表現が素敵。「とろっと深い金色」に「うっとりしてしまう」私もうっとりです。恋愛小説としては不毛な設定ですが、不思議と癒されるお話なんですよね。不思議です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/16
切なくて愛しくて胸がいっぱいになる。自分は人に対してなんて不誠実で鈍感なんだろうと思い知らされたような気分。笑子や睦月の気持ちが骨身に染みて分かるまで何度も向き合いたい本。
同性愛者で恋人のいる医師の睦月と情緒不安定の笑子の結婚という設定に驚いたけど、どんどんストーリーに引き込まれました。お互いを思いやる気持ちが不器用で、なんだか切ない。一般的に理解しがたい愛のかたちを、純愛物語でまとめているのがすごいなと思った。三人の関係がこのまま続くことを願いたい。
江国さんワールド。なんて言うのかな・・・ツーンとした気分になりました。そして、お子さまシャンパンを飲みながら、バッハを微かにかけながら、そんな空気の中で読みたい気分になりました。
笑子と睦月はこんなに愛し合ってるのに。大切だからこそ苦しい。お互いがいいと思ってても世間が許さない。社会なんてなくなってしまえばいいのに。読むたびに二人の思いが切なくて泣けてしまう。


















