なほまる
素晴らしい本格 と解説にあったりするのだが、物語が良すぎるのかあまり「本格」だという感じがしない。「私」は否応なく(女性としても)成長させられた。二人も「良い父親」がいるなんて幸せなことだ(笑

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
ナイス! ★★★★★★★★ -
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- 01/23
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ナイスした読書家さんと感想
前作のように澄んだ空気のような文章は心地よく清涼感さえ覚える。それも私と円紫さんのもつ間にとても合っていて、だからこそ私と円紫さんにすごく好感が持てる。人間の影のような悪意に一瞬ゾッとさせられるけど、二人の人柄や夜の蝉の最後のエピソードもあり読み終わりは心穏やかな気持ちになった。
登場人物の育ちの良さを感じさせる言葉遣いや立ち居振る舞い、容易に脳内イメージできる感情表現や背景描写、そして「うーん」と唸らせる論理的な推理展開 上手いですぅ!! ただ・・・ 「餡ドーナツ」の「あんどーさん」とか「この雨を君にあげよう」、「つー、ゆー」とか、おやじギャグに降参!! <(^_^;
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/19
それまで顔を見せなかった北村薫が、メジャー入りし覆面をとったきっかけともなる、円紫師匠と私シリーズの2作目がこれ。タイトルの「夜の蝉」他2編の中篇になっている。あいかわらず、北村のやさしい言葉遣い(これは円紫師匠のキャラクターがそうさせているのか・・・)と、ミステリーとは一味違う謎解きが絶妙。和歌や古典文学、それに「鰍沢」や「つるつる」など古典落語の話を謎解きの事件に組み入れるなど、巧みな物語の展開に興味を惹かれる。ただ、残念ながらストーリーとしては第一作の方が僕好み。
【図書館】姉の恋が切ない。
「日常の謎」を現場にいない円紫さんが「私」の話を聞いただけで解決していくという展開は、殺人を扱ったものよりもむしろ重層的で難解な部分もある。読み手の意識のターゲットが絞りきれないのだ。読者の読みをかわしつつ論理のみで謎を解いていく不思議な噺家さんである。主人公の「私」も充分魅力的な女性である。「夜の蝉」では主人公の姉にまつわる事件が紹介されつつ、「私」と姉の幼少時のエピソードが織り込まれ、「謎解き」がメインではなく、人生の機微が中心であると感じさせられる。
柔らかく知的で清涼感のある文章。表題作「夜の蝉」が一番よかったです。お姉ちゃんてこんな感じですよね。
北村薫さんの文章はとても好きです。のびやかで清潔で、柔らかくてうつくしい。ただ推理作家協会賞ということでしたが、謎とき部分はあまり印象に残らず。必要な要素以外を切り落としたミステリを美しいと感じる性質なので、「日常」部分が多いとどうしても気になってしまいます。物語の豊かさと本格物の両立は難しいなと感じました。










