茶メル
◎父親を待ち続ける母娘の話。夫を絶対的に信頼して愛する母・葉子。娘・草子は娘というより夫が残した宝物であり、共に愛する人を待ち続けるパートナーのように扱われ、何だか可哀相。でもこんなに一人の男性を愛せる葉子は素敵だと思う。草子がどんな大人になったのか、いつか後日談、書いてほしいな。

神様のボート (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/22
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ナイスした読書家さんと感想
読み進めていくと、母娘の状況や変化が見えて、なるほどなぁ…だった。葉子の生き方は決して良いとは言えないし、振り回される草子もかわいそうだけれど、羨ましくも思う。骨ごと溶けるような恋のため、馴染まず箱の中に閉まって次の町へ…。旅に出たくなった。また読みたい一冊。
「神様のボート」に乗って彷徨い続ける母と子。いつまでも一緒に乗り続けられない現実。人の生き方は人それぞれ自由なんだと思う。静かでやわらかい江國さんらしい文体の中に、母親として、女としての葉子の狂気が描かれていた。「過ぎたことはみんな箱の中」っていう考えは、さっぱりしてるようだけどどこか淋しい。
上京してから初めて読んだ(3年ぶりくらい)。こんなにも受け止め方がかつてと変わっているとは思わなかったのでびっくりした。あの頃は葉子から離れて寮に入る草子の味方だった。わたしも地元を離れて就職することで親に引き止められていたから。今はどちらかというと葉子(親)の子供が離れていく寂しさと結局は引き止められない諦めの気持ちがなんだかよく分かったのだ。最近思うのやはり人はそれぞれ自由だということ。母であっても一人の人で、娘であっても一人の人。生き方はそれぞれ自由。自分の生き方を選ぶ権利があり誰にも止められない。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/12
大切な人を失って傷つけたときに現れる"偶然"。淡くて切ない?いや、これは悲しい物語。なのに読んだあとはいつも涙ぐむ。
恋愛小説というよりも、母娘小説(?)として読んでしまったので、ラストで「恋愛小説だったんだ?」と思った。母葉子の気持ちもわからないではないが、振り回される草子がかわいそうという思いが先にたってしまう。子供が男の子だったらどうなっていたことやら・・・と余計な心配。恋愛小説という意味では、『ウエハースの椅子』の方が切なくてよかった。
母と娘ふたりの生活8年間を描いた、切なさで胸がつまる話。小学生から中学生に成長していく草子の心の変化が丁寧に描かれていたところが良かった。従姉妹同士という設定だということもあり、葉子さんと「ホリーガーデン」の果歩さんは、性格的に共通するところ(精神的に引きこもり傾向があったりとか、ちょっと行動が危うい女性)が多く見られた気がした。葉子のような母を持つと娘(草子)は必然的にしっかりしちゃうのかも。静かな狂気が物悲しい。タイトルが秀逸!














