栞-SHIORI-
初めは、何回も表紙を見返してしまった。これ、本当に恩田陸だっけ?ああ、でもよくでてくるような表現あるしやっぱりそうだ、って。で、第2章はじまった瞬間に戸崎の名前が出てきて安心した。やっぱりしおりの知ってる恩田陸だ。戸崎のするどい人間観察能力(自分のことも含めて)が読んでて安心できるね。綾音と箱崎があまり自分のことわかってないだけに(そこも魅力ではあるんだけど)戸崎の核心をついた分析がおもしろい。作中に出てくる作品を、読んだり聴いたり観たりしたくなる

ブラザー・サン シスター・ムーン
ナイス! ★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/21
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
「別れるために出会った」の一言がとても印象的。特別なことは何も起きず、さらさらと流れていくような日々が淡々と描かれている。物語の起きない日常は「小説」にはしにくいものかもしれないけれど、現実の毎日はそんなもんだよなあ、とリアルを感じた。単に流れていく日々とふと思い出し立ち止まる心象風景が切なくも美しく、自分自身の何も始まらず何も起きない日常がいつもよりも少し綺麗に思えた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 09/06
学生時代に何かに没頭したことのある人、なんとなく流されていた人の二つに分けるとしたら私は後者だ。思い出したくないような青春(笑)を送ったわけではないけれどさて何をしていたのかと話そうとしてもとりとめも無くさらさらと流れていってしまう。この物語に「オチ」はないけれど雰囲気は非常に好み。作者とは年が近いので土地柄は違うとしても「あのころの空気」感は伝わってきて、懐かしいようなこっぱずかしいような、そんな気がした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 09/30
「別れるために出会う物語」…というよりは、「始まらなかった物語」という感じ。内容はあるか?…というと、あまりない。と答えるしかないんだけれど、恩田陸が書く「ダラダラ思考垂れ流し文」や「脈絡のないお喋り」は好きなので、結構楽しんで読めました。何かが始まりそうで、ワクワクしたりイライラしたり、学生時代ってそんなカンジ。でも、予感ばかりで、大したことなんて起こらなかった、学生時代ってそんなカンジ。
映画監督が、インタビューに答えながら青春時代を振り返るといった形式の第三部の構成は面白いが、恩田さんの過ごしてきた大学生活を思い出すままに描いたような作品。端々に恩田さんらしい素晴らしい描写があるのですが、さらさらと流れすぎてしまい、何も残らないのが残念。








