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私(女子大生)と落語家・円紫さんシリーズ3作目。 私の日常が平凡で穏やかに描かれていればいるほど、今回の事件はそこに隣り合わせに起こったことで切なさが増す。秋海棠の花は『人を思って泣く涙が落ち、そこから生えたといわれます』という円紫さんの言葉に代弁される「命」の再生の物語だと感じた。人の命がはかなければ儚いほど大切に生きねばならない。大きな挫折があっても、そこからまた生き続けるのだと。 哀しいけど、しっとりした『秋の花』の表題にふさわしい内容で、このシリーズの中では一番好きだ。

秋の花 (創元推理文庫)
ナイス! ★★★★ -
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- 01/21
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ナイスした読書家さんと感想
「円紫さんと私」シリーズ第3作。今回は長編、それもミステリー色が濃く、文化祭の準備中におきた女子高生(その先輩にあたるのが「私」)の謎の転落死をめぐって、事件の謎に迫っていくという話になっている。円紫師匠の登場は後半になってからで、今回は自分の母校やなくなった女子高生とその友人との学校生活の話が展開されていく。そして真相は意外なものだった。
正直なところ、前2作については「わたし」及び「円紫師匠」の人間性に対しての苦手意識も抱いたのだが、本作についてはその人間性も物語にとって重要な存在と感じられる。大切な人を喪った少女。誰が悪いわけでもない、でも、それがもっとも苦しい、という矛盾。そして、それを明らかにするのもまた…。これまで苦手と感じていた主人公らの人間性だけど、この物語においては、その人間性が最も良い結末を導ける存在だったのではないか、と感じる。






