とも
とても面白かったです。最初、「死んだ母の言葉によりある村に父を探しに行く物語」と思っていたら、そこは死者の国で次々に死者がささめいていて・・という話に変容し、じゃあ(死者の国に生者が行った幻想物語か)と読者が思うと、またそこで覆されるのです。話している人が混沌とし、現在と過去が入り乱れ、断片が行き交う。拾うようにして読むと非常に全てがくっきりと見えてきました。そしてラストのまた驚きが。傑作の一言。

ペドロ・パラモ (岩波文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★ -
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- 01/19
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ナイスした読書家さんと感想
もう終わってしまったこと。男も女も、殺したものも、殺されたものも、苦しみも、憎しみも、愛も、みんな墓の中。。。マジックリアリズムを取り入れたとか、駆使したとかじゃなくて、この作品自体がマジックリアリズムの純粋な「結晶」って感じだ。一切の余分をそぎ落とした文章の中に、切なさ、はかなさ、無常さが凝縮されている奇跡のような一冊。
どうしてこんなになってしまったのか、驚愕である。この小説の言葉は、私たちの世界の言葉とはあまりにもかけ離れていて、ここにあり得ないほど奇異で凄惨な世界が立ち上がっている。本書を語ろうとするとそういう言語コードの齟齬が生じて何も考えられない。断片を繋ぎ合せる極小の円環と小説全体を包む極大の円環が読者の遠近感を錯乱させ、妙に生き生きした、不毛の大地に支配された不思議な語り口が狂おしいほどの熱狂を一手に引き受けている。今はそれしかわからないが、この世界には全く理解の範疇を越えた自分の知らない場所がまだあるのだ。
「父さんが殺されたんだよ」「じゃ母さんを殺したのは誰?」。主人公が訪れた死者の町。徘徊する死者たち。濃密な死の雰囲気の中で短い断章が暴力を、美しい緑を、強欲な男を、町の死を力強く描いていく。一つの短篇集と一つの長編だけを残した作者の全てが凝縮している。「夜は罪でいっぱいなの、フスティナ?」「そうよ、スサナ」
「物語は、過去から未来に向けて、語り手を明らかにして語るもの」というルールを離れた奔放な語りと、ひとつの構造物のように緻密な物語構成を両立させた傑作。 構成の緻密さゆえ、次々に提示される話の断片を繋ぎあわせながら能動的に読むことで、物語の全体像を自ら構築していくことができる。これが滅法楽しい。一読後即座に読み返したのだが、二読目で初めて明確に見えたことも多く、読み返す価値の大きい一冊だと思う。まだわからないこともあるので、またいつか読み返すだろう。
短くて、超濃密なTheラテン文学。さっさと重版しろ畜生、こんなに再読したくなる本もそうない。買って手元に置いときたい。











