かずひさ
ロボットとかじゃなくて、ただの機械コピー機そのものに対して人に対するような感情を抱くっていう、ありそうでなかったすごく新鮮な視点で物事が細かく描かれていると思う。イライラが伝わってくる。

アレグリアとは仕事はできない
ナイス! ★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/17
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
この世はなんていろんな物が絡み合っているんだろう。コピー機の調子ひとつで何かが決定的に変わったりするのだ。はじめは主人公のぎりぎりさにひやっとするけど、そのうち、ちょっと見にはささやかながらぱっと空気が変わる。両作品ともうならされ、気持ちいい。
このどうしようもないやりきれなさを、もっと軽い笑いで包んでもらえたら大好きな作品になったかもしれない。本当にあった怖い話みたいで、2編とも実際身につまされすぎて・・・。でもどちらもラストでホッと出来て良かった。
主人公のイラダチややるせなさに共感。「アレグリア」って実は人の事?と思わなくもない。先輩が我慢の果てに行動に出ちゃったのもよくわかる。最初から最後まで言いようの無い焦燥感にかられたけど、ラストのエピソードでやっと一息つけた。
表題作がおもしろかった!ミノベの怒りっぷりとアレグリアの気まぐれが見事に融合して、読んでるわたしまでイライラ。ラストはちょっとしんみりした。なんで登場人物がカタカナ?
タイトルが気に入ったのと、以前読んだポトム〜が良かったので図書館で借りてみた。うーん、リアルなんだよなぁ。本当に。仕事をする人間の心理とか関係性とかもう色んなことがリアル。それ故に読んでてきつい時もあるのが正直な気持ちかもしれない。コピー機に延々と愚痴、は少し読んでてだれてしまったし。共感出来る分苦痛。でも先輩とのオチが凄く上手くてラストは泣きたくなったのも本当。
洒落の効いたタイトル。内容は、生真面目なOLによる怒りの業務白書とでも言いましょうか。時に勃発するOLミノベとアレグリアの内紛、それにまつわる関係者とのやり取り、理不尽な思いと共感者のいない孤独などほぼ「あるある話」なので、どんどんミノベに同化してイラつき指数が上昇、怒りのマグマが大噴出!でした。津村さんの描くリアル過ぎて笑えない、いや笑える「お仕事モノ」はいつも本当に見事。仕事を選び人も選んで世を渡る「性悪女」との付き合いにはルールも作法も無用なり。この教訓、いつか活かせるかな?
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 03/08
2作とも「何で私がこんな目にっ」という、イライラ感満載。特に表題作は、共感しつつ笑いながら読んでいたものの、だんだん心がヒリヒリとしてきてしまいました。
冒頭のミノベのアレグリアへの罵詈雑言っぷりが何度読んでも笑えてしまう。コピー機を中心に浮かび上がる周辺の人間関係。先輩の「それより自分の仕事をしたら?」という冷たい言葉には私もヒヤリとしました。そして、最後のせんぱいの行動・・・。おとなしい人が切れちゃうと何をするか分からないってことでしょうか(苦笑)『地下鉄の叙情詩』坂木さんの『短劇』のレストランでの話が似た雰囲気だったと思いながら読みました。イライラ感が・・。こちらも最後は腹に溜め込んじゃう人ほど、爆発しちゃうと凄い事しちゃうんだな。と思いました。
この物語は、ミノベとアレグリアの戦い。ミノベの仕事は、地質調査会社で取引先に提出する資料の製本。このために、大型書類を大量にコピーしなけれがならない。なのにアレグリアときたら…。品番YDP2020商品名アレグリア。アレグリアと真っ向から戦うミノベが凄い。怒鳴りつけたり、飛び蹴りをくらわすかと思えば細かくデーターを取って無能力ぶりを分析したり…。ミノベが凄いかと思えば、アレグリアの性悪ぶりも堪らない。津村さん、ちょっと読みにくいんだけど、総合評価は『ポトスライムの舟』を読んでからにさせていただきます。
表題作、誰もが一度は似たようなイライラを感じたことがあるのでは?機械に対する苛立ちはもちろんだけど、「こんな些細なことにイライラするのは私だけ?」という苛立ち。これの表現が実に見事!満員電車の方は、地方都市に住んでるため、ほとんど経験したことはないのですが、リアルさは伝わってきました。やはり上手いです、津村さん。














