この類の本では構成も明快だし、かなりの好著。だけど、再入力による人間意識が自然からの「gift」であることを強調する一方で、脳のコンピュータモデルを批判するのだが、ではコンピュータをどう作ればよいのか?という問題には答えていない。それでは単に自然の贈与を祝福するに留まるのでは。邦訳はわかりやすく自然に読めるが、部分的に原著との対応が困難なほど意訳になっていて、戸惑う。やりすぎ感が否めない。

脳は空より広いか―「私」という現象を考える
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- 11/30
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ナイスした読書家さんと感想
図書館本。著者のエーデルマンはノーベル医学・生理学賞を受賞した、脳神経科学者。
脳はいかにしてこれほどまでに多様で複雑な「クオリア」をうみだすのか?
何故意識に「私」が生じたのか?
という難解な命題に対して、できるだけ平易な説明を試みた画期的な本です。
難しいけれど、意識の問題に興味がある方には非常に興味深いかと思います。




