Sizenote
[★★★☆☆]犯人を推理することがこの作品の醍醐味なんだろうけど、それを忘れて読んでしまったために(意図的に)読みづらい文章がかなりの分量あり、そこで挫折してしまった、と云うのが私の場合。犯人捜しのゲーム感覚で読まないと辛いんじゃないかなと思う反面、舞台となる稲岡や、主役の知子さんの生活が生き生きと描かれていたり、過剰な人たちの主観的な描写などはそれだけで引き込まれるものがあり、単なる推理ゲームではないことも強調しておきたいところ。

壷中の天国 (角川文庫)
ナイス! ★★★★★ -
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- 01/13
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ナイスした読書家さんと感想
第一回本格ミステリ大賞作らしいが、果たして本格ミステリか?という疑問は残る。小説としては面白かった。「家庭諧謔探偵小説」という副題も納得。でも本格ミステリとして(この話の場合はフーダニットを)推理でつきつめていくという話ではないと思う。というか、本格として完成していて、理詰めで犯人に辿り着けるのかも疑問。いわゆるアンフェアな点はないのだが。でも、家庭諧謔探偵小説としては面白いので満足。明らかに言えるのは、感想・レビューの書きにくい作品だということ。
地方都市で起こった連続殺人事件を、一般市民の視点から書いたお話。でも探偵役もしっかりいる。とは言えそのスタンスは猫丸先輩に通じるものがあり、いわゆる「本格推理」とは違うと思うけど、ほのぼのした雰囲気がいいなぁ。知子さんと正太郎先生との今後が気になるわ。
構成がとても凝っている。コイツが犯人だろう、と読み進めて行ったらやっぱり作者の術にはまり、見事に間違えてしまっていました。連続殺人事件なのなぜかほのぼのしていたり(う~ん、思春期の育児本として読めないこともないぞ?)あるいはマニアックな「ヲタク」本的であったり、と、事件解決意外にも楽しめてしまったり。うまいですね。好き。
探偵役となる人物が自ら「妄想」と言ってしまうように、ミッシングリンクとか、推理の過程には色々と穴があるように感じる。ただ、事件に揺れる街の中で暮らす知子らの日常を綴った作品、という意味ではすごく面白かった。報道とか、人々の姿とか、オタク論とか、社会派なネタも含んでいると思うし。本格ミステリ大賞らしいが、「本格ミステリ」って何だろう? あと、しばしば登場するガレキ職人の語るアニメネタの元ネタが殆ど判った自分って一体……(汗)






![[★★★☆☆]犯人を推理することがこの作品の醍醐味なんだろうけど、それを忘れて読んでしまったために(意図的に)読みづらい文章がかなりの分量あり、そこで挫折してしまった、と云うのが私の場合。犯人捜しのゲーム感覚で読まないと辛いんじゃないかなと思う反面、舞台となる稲岡や、主役の知子さんの生活が生き生きと描かれていたり、過剰な人たちの主観的な描写などはそれだけで引き込まれるものがあり、単なる推理ゲームではないことも強調しておきたいところ。](http://ecx.images-amazon.com/images/I/616M2VPB1NL._SX120_.jpg)
