りょん
駒子シリーズ2巻。合間合間にでてくる不思議な手紙が不気味で、続きが気になって仕方なかった。一つ一つが独立しているように思えるのに、最後には見事にまとめてみせるのはさすが。

魔法飛行 (創元推理文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/10
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
駒子の人間観察が素直で的を得ていて大好き。駒子のどんな相手に対しても誠実であろうという姿勢が好き。 有栖川氏の解説も暖かくて好き。
四部構成。最初の三話は、主人公・駒子が書いた短編小説とそれを読んだ探偵役・瀬尾さんの感想――という体裁になっていて、更に、その三つの話の合間に駒子の小説を読んだと思しき何者かが書いた手紙が挿入されています。そして最終話では、それまでの短編で解明されなかった謎とともに、連作を通しての謎――「誰かから届いた手紙」の筆者は誰か? ――が明かされます(典型的な〈連鎖式〉の構成)。各短編に、手紙の筆者が駒子の小説の内容を知り得たことを示す伏線を巧みに埋め込んでいるのが秀逸。/クリスマス・イヴの素敵なマジックでした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 09/06
駒子シリーズ2作目。前作のような暖かさではなく、今作は少し悲しめな話。有栖川有栖さんの「ロジック」でなく「マジック」だ、という解説が秀逸だった。
ななつのこと同じように駒子からの手紙と瀬尾さんからの返事の掛け合いで物語が始まったので、全く同じような感じで進むのかと思いきや、一章ごとに差し込まれた謎の手紙によって、雰囲気が一転、最後まで駆け抜けるように読みました。ななつのこよりもミステリーの緊迫した感じがある気がします。脱出の夢の話を駒子自身で希望に変えたところがとても好きでした。落ち込んだり苦しんだりしても、自分で未来に希望を与えられる駒子が素敵です。そして名探偵の瀬尾さんも、相変わらず飄々としてて鋭いヒラメキの炸裂がカッコいいです。
加納さんの空想力が優しいのは空を想う力だからなのでしょうね。ロジックではなくマジック。でもミステリーな所が素晴らしい。挿入される「誰かからの手紙」が不穏なものを感じさせるのだけど最後に全てが繋がって、ほんとお見事です。地球が回る。回転木馬も回る。何気ない日常こそ大切な宝物で、自分の物語の中ではいつだって自分が主人公なのだ。駒子と瀬尾さんの物語を見守っていきたい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 04/20
『そう、君は鈴の音を聞いてしまった。だから諦めるのはまだ早いんだ。違うかい?』駒子シリーズの2作目は、解答編の瀬尾さんからのお手紙の後に、差出人不明の謎の手紙を挿んで続く4つのショートストーリー。ほのぼのしつつも、正直前作の方がインパクトあったかなーと油断していたら、最終章で押し寄せる緊迫感にやたらドキドキさせられてしまいました。何かの悪戯かも・・・と片付けてしまわずに、誰かのメッセージだと信じて駆けずり回る駒子ちゃんはエライ。ラストの回転木馬のシーンもステキです。『ハロー、エンデバー!』
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 12/18
「ななつのこ」の続編です。今回も連作短編だけど大きく1つのストーリー仕立てですかね。駒子の学生生活の素の感じが伝わってきて、その中の謎の手紙の存在が気を惹かれるお話ですね。
数年ぶりの再読。前作『ななつのこ』と同様に、連作短編集という体裁をとっているけど、全体を通して一つの大きな謎が横たわっている、という構成は読んでいて楽しく、解決後のスッキリ感も良い。主人公駒子の作中作という設定の本文が、編を重ねる毎に文章力が上がって読みやすい文になっていくところは非常に芸が細かいな、と思った。最後まで黒幕(?)を細かく描写せず、瀬尾さんの推理と関係者の証言だけのぼやけた人物像のままにしたのは毒があって良いと思った。あと、無粋なツッコミですが、プテラノドンは恐竜じゃないです(笑)。













