おにい
主題は『運命』と『許し』。道のそこかしこに潜む《運命の悪戯》にゾッとした。いつになく主人公が行動的で成長したな。

秋の花 (創元推理文庫)
ナイス! ★★★★★★★ -
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- 01/10
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ナイスした読書家さんと感想
★4 再読。このシリーズ初の長編であり人が死ぬが、その真実は実に切なく哀しい。自分のせいだと他人に責めてもらいたがりながら、二人のやろうとしていたことを隠そうとする矛盾。彼女は救われたのだと祈らずにいられない。事故とは簡単に片付けられないやるせなさだけが残る。描かれる「私」の住む街の風景は、読者である私の親戚が住む街に近いから想像に易しい。デパートの吹き抜けの喫茶店は多分あそこだ。景色が思い浮かぶから余計に切なくなるのかもしれない。
「円紫さんと私」シリーズ第3作。今回は長編、それもミステリー色が濃く、文化祭の準備中におきた女子高生(その先輩にあたるのが「私」)の謎の転落死をめぐって、事件の謎に迫っていくという話になっている。円紫師匠の登場は後半になってからで、今回は自分の母校やなくなった女子高生とその友人との学校生活の話が展開されていく。そして真相は意外なものだった。
私(女子大生)と落語家・円紫さんシリーズ3作目。 私の日常が平凡で穏やかに描かれていればいるほど、今回の事件はそこに隣り合わせに起こったことで切なさが増す。秋海棠の花は『人を思って泣く涙が落ち、そこから生えたといわれます』という円紫さんの言葉に代弁される「命」の再生の物語だと感じた。人の命がはかなければ儚いほど大切に生きねばならない。大きな挫折があっても、そこからまた生き続けるのだと。 哀しいけど、しっとりした『秋の花』の表題にふさわしい内容で、このシリーズの中では一番好きだ。








