おにい
謎解きも面白かったが、出来事や友人や家族との交流、小さな善意や悪意に対する『私』の心の振る舞いや文中のさり気ない表現が良かった。自分にも兄弟がいるので、『夜の蝉』の姉妹の微妙な気持ちがよく分かる。

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
ナイス! ★★★★★★★★★ -
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- 12/22
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ナイスした読書家さんと感想
書店、軽井沢、姉妹関係で3編あったけど、全て僕好みだった♪前作よりも言葉がすんなりと入ってきて、展開も好きな感じです。「夜の蝉」は姉の立場が微妙にわかる感覚だったし、特に蝉突入のシーンは印象に残る。「私」が次第に成長していく様子も気になるので『秋の花』が早く読みたいのだけど、、年末年始で図書館休館。来年に持ち越し…。
前作のように澄んだ空気のような文章は心地よく清涼感さえ覚える。それも私と円紫さんのもつ間にとても合っていて、だからこそ私と円紫さんにすごく好感が持てる。人間の影のような悪意に一瞬ゾッとさせられるけど、二人の人柄や夜の蝉の最後のエピソードもあり読み終わりは心穏やかな気持ちになった。
登場人物の育ちの良さを感じさせる言葉遣いや立ち居振る舞い、容易に脳内イメージできる感情表現や背景描写、そして「うーん」と唸らせる論理的な推理展開 上手いですぅ!! ただ・・・ 「餡ドーナツ」の「あんどーさん」とか「この雨を君にあげよう」、「つー、ゆー」とか、おやじギャグに降参!! <(^_^;
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/19
私の中で、このシリーズはミステリーではなくて「私」の成長を描く長編小説という感じです。文章から染み出るような独特の雰囲気、表現力、話し言葉の魅力。読むたびに自分の浅学にがっかりするけれど、このシリーズの空気にはまっています。表題作もすばらしかったけど、3作全部すてきだった。シリーズ最後までゆっくり大事に読もうと思います。
それまで顔を見せなかった北村薫が、メジャー入りし覆面をとったきっかけともなる、円紫師匠と私シリーズの2作目がこれ。タイトルの「夜の蝉」他2編の中篇になっている。あいかわらず、北村のやさしい言葉遣い(これは円紫師匠のキャラクターがそうさせているのか・・・)と、ミステリーとは一味違う謎解きが絶妙。和歌や古典文学、それに「鰍沢」や「つるつる」など古典落語の話を謎解きの事件に組み入れるなど、巧みな物語の展開に興味を惹かれる。ただ、残念ながらストーリーとしては第一作の方が僕好み。
柔らかく知的で清涼感のある文章。表題作「夜の蝉」が一番よかったです。お姉ちゃんてこんな感じですよね。
【図書館】姉の恋が切ない。
『空飛ぶ馬』のときも、そうなのだけど、「私」のある意味、純粋過ぎる日常描写に多少の心地悪さを感じないではない。ただ、表題作の謎解きの鮮やかさ、人間の醜さと、それを超えた上での姉妹の関係の進展…。前作の締めの「人間も捨てたものじゃない」ではないが、すべて併せて人間なんだな、という気持ちにさせられた。









