琥珀
〈日常の謎〉グループのひとりと受け取られることの多い作者だが、登場人物に投げかける視線はシニカルであり、そこがこの作者独自の魅力になっていることを如実に示した佳品。

せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫)
ナイス! ★★★★★ -
コメント(0)
- 11/05
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
大学図書館に勤める史は、とある事情で小学五年生の頃作ったクラス文集が必要になった。ところがどこを捜しても見つからず、史は消えてしまった文集の謎を追うが・・・。 過去と現在を交互に話は進みます。彼女のクラスメイトに連絡を取っても皆言葉を濁すので「一体文集には何が書かれていたのか?」と先が気になり一気に読めました。小学生の章はこの年特有の女の子がリアルに描かれていて苦い気持ちになりますね。複雑な感情を抱く読後感になりましたが、軽いミステリー仕立てで楽しめました。
19年前の小学生の頃を振り返り、今でも心に引っかかる心の痛みの謎を探すという作品。現代と子ども時代を一章毎にフラッシュバックさせて書いているところが上手い。女の子に限らず、小さい頃の悪ふざけを心の痛みとして持っている人は多いものだ。それを謎解きというミステリに仕上げているところも、この作品の素晴らしさにもなっている。
悲しいことにすごくよく分かる(苦笑)かつて少女だった人は多かれ少なかれこんな経験をしたことがあるんじゃないかな。少女時代の史の葛藤も、大人になってから改めて感じた罪悪感も両方私自身身に覚えがある分、読んでいて結構痛かった。
たまたま小学生が主人公の作品を続けて読む事になったのですが、こちらは女の子達の思春期の難しい感情や、女の子ならではの残酷さが描かれていて、分からないなりに新鮮でもありました。 一見、仲が良さそうに見える女子グループの内情や幼いながらも、男の子と比べて精神的成長が早い分、したたかな側面を持つ微妙なバランスは、今、大人になって読んだからこそ理解出来ます。 ラストの部分に背筋がヒンヤリするクライマックスがあり、正直...怖かった...。最終的にストーリーがピタッと着地しても、そのシーンがやけに印象に残ってし







