1977年発行の本書。レナード作品としては起承転結という小説の定型が守られているのが逆に目新しいと感じた。レナード作品といえば、登場人物たちの“生きた”会話、先の読めないストーリー展開というのが専らの特徴で、本作もその片鱗は覗かせるものの、まだその特徴は顕著に現れていないと思った。レナード作品の特徴の一つ、どこか憎めない悪党たちについては正にこの時点で完成されていると思うが、主人公ライアンの魅力が今一つ。むしろ敵役のペレスの方が一枚も二枚も役者が上だったなぁ。



身元不明者89号

1977年発行の本書。レナード作品としては起承転結という小説の定型が守られているのが逆に目新しいと感じた。レナード作品といえば、登場人物たちの“生きた”会話、先の読めないストーリー展開というのが専らの特徴で、本作もその片鱗は覗かせるものの、まだその特徴は顕著に現れていないと思った。レナード作品の特徴の一つ、どこか憎めない悪党たちについては正にこの時点で完成されていると思うが、主人公ライアンの魅力が今一つ。むしろ敵役のペレスの方が一枚も二枚も役者が上だったなぁ。
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