kmagami
掌編「冬の記憶」から物語はスタートする。主人公すずの幼少期の白昼夢のようなお話。人さらいにさらわれて、晩ご飯にされてしまうと聞きながら「おつかいやってお土産買うて」帰らないといけないから困ったなんて言う、どこかずれているすずの世界観に引き込まれてしまい、そのまま作中世界にどっぷり。ザシキワラシも身近に居て違和感がない。むしろ、「いやかどうかもわからん人」に請われて、全く見ず知らずの家に嫁に行くという「当時の当たり前」の方に違和感を感じてしまう21世紀。それでも、「今」と地続きなのだと感じてしまう生活が淡々

この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
ナイス! ★★★ -
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- 12/06
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ナイスした読書家さんと感想
整理:戦中の広島県の軍都呉を舞台にした家族ドラマ。主人公すずは広島から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし一日一日を確かに健気に生きていく…。『原爆』を舞台にするのではなく、『呉』で起きた出来事をモチーフにしているのではないかと考えている。『夕凪の街』程、心に訴えかけるものはないけれど、歴史に生きた人々の何気ない『日常』を少しずつ描いている。『夕凪の街』よりも『さんさん録』に近い、苛酷な環境に身を置きながら、ほのぼのとした彼らの生き様が描かれている。
絵の上手な、ちょっとポーっとした女の子が、ポーっと呉へ縁付いて嫁に行く。よく見ると、一話で、一緒に人攫いに連れて行かれそうになった男の子だったことに気づく。あの後、伝手を探し回って「浦野すず」を求めたのかと思うと、周作さんがやけに可愛く思えてくる。





