kuniharumaki
パーフェクト・ブルーでは犬のマサが語り手だったが、今作品は財布。財布ってふざけてるのか?と思って読み始めたが、それが実にうまい。あえて人間と直接コンタクトがとれず、鞄や服の中に居て、断片的な情報しか得られないという制約をうまく使った展開。結構前の作品だけど、今読んでも十分面白い。やっぱこの人すごい。

長い長い殺人 (光文社文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/02
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ナイスした読書家さんと感想
ある殺人事件にかかわりのある10人の財布を語り部にした連作短編集。章が変わるたびに違った角度から事件に光が当てられ、ひとつながりの物語としての輪郭を見せていく構成がたまらない。語り部が財布という設定も、得られる情報が限られているがゆえに謎に手が届きそうで届かない絶妙な雰囲気があり、ページを繰る手が止まらなかった。ミステリーとして見るならば、ある人物の存在がもう少し早めにほのめかされていてほしかったという思いはあるが、作者らしい時代をとらえた作品としての読み応えは十分。存分に楽しませてもらった一冊だった。
一気読みでした。さすが宮部先生。登場人物たちの財布視点という風変わりな手法ながらしっかりと組みたてられたミステリー。財布たちの性格もそれぞれ出てて面白かったです。犯人の心理は模倣犯を思い出しました…。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/30
10個の財布が語るそれぞれの持ち主の話は・・・ なかなかの趣向でしたねぇ、ストーリーは記憶がボンヤリしているので再読します、ゴメンナサイ m(_ _)m
数年ぶりの再読。擬人化した財布視点で語られる連作短編ミステリ。登場人物の財布の視点から物語が語られることによって、読者に与えられる情報を制限する、という手法は素直に凄いと思う。情報を制限するための装置としての役割だけでなく、擬人化された財布たちの独白が、いかにも財布な感じで文章全体に不思議なコミカルさが漂っているのも凄く好き。ひとつの事件を多面的な視点から描写して徐々に真相に近づいていく構成は読んでいて楽しい。
事件が変えてしまったたくさんの人たちの人生。関係者の、個性あふれる財布が語るという設定も面白いけれど、ストーリー自体も面白い。財布目線で与えられる情報が限られているからこそもやもや感が増して想像力がかきたてられて余計に面白く感じたのだと思う。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 03/17
語り手が財布、という設定は珍しいですね。犯人にたどりつくまでいろんなお話がありました。おもしろい。宮部みゆきさん、いつも思うけどスゴイ。頭の中、どんなことになってるんだろ(^^;)私の財布は、「思い切って高価なものを買って10年以上使う」ので愛着もひとしお。大事にしよう・・・
色々知っているのに何も出来ない財布のもどかしさに読者の自分が共感できてしまう…という不思議な気持ち。自分の財布に声をかけてみたくなる。
財布がストーリーテラーだなんてユニークすぎる設定です。さすがみやべ。事件の始まりは深夜のひき逃げ事件。様々な人間ドラマと事件が複雑に絡み合い、10個の財布達の語りによって次第に事件の全容が明らかになっていきます。一気に読破間違いなしの正真正銘本格ミステリーです。
そっと、耳を澄ました。・・・さらに、澄ました。気長に延々と。・・・・・・・ダメだ。貧乏人の財布は何も語ってくれない。何も入って無ければ、語り様が無いのか!
形式は10の短編だが、ストーリーは1つに収束していくスタイルが面白い。そこにモチーフとして共通するのが10個の財布。しかもそれぞれ持ち主の違う財布たちが、それぞれの話の「語り手」になっているというのは斬新だと思う。最後まで読むとタイトルの意味がわかって納得できる。

















