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「私」と円紫師匠シリーズ2作目。「私」の二人の友人と姉がそれぞれに絡んだ3編。謎解きも鮮やかだが,そこまでたどり着く心の機微の描写に深みが有った。扉に「時の流れに」と書かれていたが,姉妹間の確執も時の流れにお互いがその立場で生きることに気がついていく。それを語り合う「夜の蝉」の会話場面や描写が見事だと思った。「私」の成長を感じさせる。作者の博識ぶりも興味深い。

夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
ナイス! ★★★★★★★★★★ -
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- 11/29
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ナイスした読書家さんと感想
書店、軽井沢、姉妹関係で3編あったけど、全て僕好みだった♪前作よりも言葉がすんなりと入ってきて、展開も好きな感じです。「夜の蝉」は姉の立場が微妙にわかる感覚だったし、特に蝉突入のシーンは印象に残る。「私」が次第に成長していく様子も気になるので『秋の花』が早く読みたいのだけど、、年末年始で図書館休館。来年に持ち越し…。
前作のように澄んだ空気のような文章は心地よく清涼感さえ覚える。それも私と円紫さんのもつ間にとても合っていて、だからこそ私と円紫さんにすごく好感が持てる。人間の影のような悪意に一瞬ゾッとさせられるけど、二人の人柄や夜の蝉の最後のエピソードもあり読み終わりは心穏やかな気持ちになった。
登場人物の育ちの良さを感じさせる言葉遣いや立ち居振る舞い、容易に脳内イメージできる感情表現や背景描写、そして「うーん」と唸らせる論理的な推理展開 上手いですぅ!! ただ・・・ 「餡ドーナツ」の「あんどーさん」とか「この雨を君にあげよう」、「つー、ゆー」とか、おやじギャグに降参!! <(^_^;
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/19
「6月の花嫁」では、別荘での栗鼠事件(笑)から江美ちゃんへの流れは少し照臭いような可愛らしい話。梅雨はプラムレイン。洒落てる!!一転して「夜の蝉」は、姉とお化けの話から姉と私の関係の話まで少しほの暗い、同じ雨でも冷たい雰囲気のような。人間のちょっとした負の感情が目に見えるようだった。姉妹の会話が印象強い。引くような美人の姉がこの作品で好きになりました。「私」は純真無垢すぎる、真っ白かクリーム色。
それまで顔を見せなかった北村薫が、メジャー入りし覆面をとったきっかけともなる、円紫師匠と私シリーズの2作目がこれ。タイトルの「夜の蝉」他2編の中篇になっている。あいかわらず、北村のやさしい言葉遣い(これは円紫師匠のキャラクターがそうさせているのか・・・)と、ミステリーとは一味違う謎解きが絶妙。和歌や古典文学、それに「鰍沢」や「つるつる」など古典落語の話を謎解きの事件に組み入れるなど、巧みな物語の展開に興味を惹かれる。ただ、残念ながらストーリーとしては第一作の方が僕好み。
柔らかく知的で清涼感のある文章。表題作「夜の蝉」が一番よかったです。お姉ちゃんてこんな感じですよね。
【図書館】姉の恋が切ない。
『空飛ぶ馬』のときも、そうなのだけど、「私」のある意味、純粋過ぎる日常描写に多少の心地悪さを感じないではない。ただ、表題作の謎解きの鮮やかさ、人間の醜さと、それを超えた上での姉妹の関係の進展…。前作の締めの「人間も捨てたものじゃない」ではないが、すべて併せて人間なんだな、という気持ちにさせられた。












