たこやき
正直なところ、前2作については「わたし」及び「円紫師匠」の人間性に対しての苦手意識も抱いたのだが、本作についてはその人間性も物語にとって重要な存在と感じられる。大切な人を喪った少女。誰が悪いわけでもない、でも、それがもっとも苦しい、という矛盾。そして、それを明らかにするのもまた…。これまで苦手と感じていた主人公らの人間性だけど、この物語においては、その人間性が最も良い結末を導ける存在だったのではないか、と感じる。

秋の花 (創元推理文庫)
ナイス! ★★★★★★★★ -
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- 11/16
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ナイスした読書家さんと感想
円紫シリーズ3作目であり、長編であり、そして津田真理子が屋上から転落死した。。前2作と比べると、ずっと悪天候で晴れが少なかった気がする。物語を通して、「雨」がとても印象的だったし。いつもの私と正ちゃん・江美ちゃんのやりとりが穏やかな一方、真相に近づいて「見えざる手」の伏線の答えが分かった途端に驚いた。「許す」のではなく「救う」という意味が重くて切ない。。
答えは「おっぱい」やと思ってしまいました。ドンマイ自分! 今回は長編なので円紫さんがなかなか出てきませんでした。それと主人公の《私》に対して「仕事放っぽらかしてドコ行ってんねん!」って思ってしまいましたが、警察でも探偵でもないので多少じれったいけど仕方ないですね。 ラストはチョットだけ「エロっ!」って思った分(?)、揺り戻し効果で胸が締め付けられた。泣いてないけど泣きそうや。セツナイなぁ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/18
今回は日常の謎ではないし、しかも長編。円紫師匠も後半の終わりの方にならないと登場しない。明らかになった謎も厳しい現実である。ただし、本作品は謎の解明で終わる訳ではなく、その後の話が本当に重要なのだと心から思う。この厳しさと優しさが北村薫氏の小説の好きなところである。
私(女子大生)と落語家・円紫さんシリーズ3作目。 私の日常が平凡で穏やかに描かれていればいるほど、今回の事件はそこに隣り合わせに起こったことで切なさが増す。秋海棠の花は『人を思って泣く涙が落ち、そこから生えたといわれます』という円紫さんの言葉に代弁される「命」の再生の物語だと感じた。人の命がはかなければ儚いほど大切に生きねばならない。大きな挫折があっても、そこからまた生き続けるのだと。 哀しいけど、しっとりした『秋の花』の表題にふさわしい内容で、このシリーズの中では一番好きだ。
「円紫さんと私」シリーズ第3作。今回は長編、それもミステリー色が濃く、文化祭の準備中におきた女子高生(その先輩にあたるのが「私」)の謎の転落死をめぐって、事件の謎に迫っていくという話になっている。円紫師匠の登場は後半になってからで、今回は自分の母校やなくなった女子高生とその友人との学校生活の話が展開されていく。そして真相は意外なものだった。










