かい
「君は永遠にそいつらより若い」のとこでどはつてんさんが「芥川賞を取れる森見登美彦」と書いていて、た、確かに!と共感した。津村さんが垣間見せるサービス精神は、森見さんのそれとよく似ている。「アレグリア」とか表題作とか。良い表現を思いつけなかったのだけど、下でわさびさんが仰ってるから借りておく。やけっぱちさ。そこに描かれるのは、やけっぱちながらも生きて、もしくは働いていかざるをえないということ。とりあえず、振れ幅大きいよなー。

婚礼、葬礼、その他
ナイス! ★★ -
コメント(0)
- 11/08
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
『婚礼、葬礼、その他』・・・津村さんって個々人の価値観に従った良心と言う名の暴力を描かせたら本当にうまいと思った。主人公に降りかかった災難?の数々は誰にも「あるある」と思わせるエピソードが一つはあったのでは。そして空腹の描写が上手いから読んでいて一緒に哀しい空腹感も追体験できました。『冷たい十字路』・・・風呂敷を広げてそのまま放置してしまった印象。内容はいいと思うのだけれど散漫だったのが残念。
なさそうでありそうな一日の顛末を、淡々と描いた佳品。ともすればドタバタ喜劇で終わってしまう内容を精緻な心理描写で無理なく引き込み、最終的には共感の嵐。不器用で間が悪く、うまくいかないなぁ感を身にまとっているヨシノに入り込み過ぎたのか、切なさと諦念、怒りと哀しみ、そして空腹(?)が襲い掛かってきて読後はプチ虚脱に。細かいユーモアやシニカルな視点など津村さんらしさ満載で楽しめたが、「その他」の部分をもう少し読ませて欲しかった。『冷たい十字路』では、乾いた冷たさが今後ミステリもいけるのではと期待させる。




