鈴と美那子、双方の抱えるものを詰め込みすぎていて主題が若干迷子気味。このひとの書く少年はいつも魅力的というより魅惑的だけど、今回はどの人物にもスポットを当てきれていない感じがした。描写が肌に合わなくなってきたのかもしれない。ときどき言い回しがくどく感じる。

あした吹く風
ナイス! ★★★★ -
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- 11/08
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ナイスした読書家さんと感想
17歳の少年と34歳の女性の、出会うことによって人を赦し変化していく話、になるのだろうか。あさのさんのは正直自分の中で当たり外れが若干あるのだけれどこれは中間。鈴のまっすぐな少年ぽさはやっぱりあさのさんの描く少年って思う。でも美那子がメインな分、所謂「大人」の感情との行き来が面白いといえば面白い。淡々としつつ溺れてる恋、ってかんじで。
若干、他の作品とかぶる主張をかんじるけれど、それはもうあさのさんだからと許容。そして十七歳の少年の描写は相変わらず鮮やか。ドキドキした。情熱的な雰囲気だけど文章自体は淡々としており、こちらもやや盛り上がりに欠けながら読了。でもドラマチックなものがあるより現実に沿っていて、居た堪れなくなることがなくてよかった。鈴が成長途中ながらいい男の片鱗を見せており、これからが楽しみだなあとおもった。
バツイチの女性と少年の恋愛。思ってたより純粋だけどリアルで、ちょっとじわっときた。読者によって好き嫌いわかれそうだけど、私はどっちかっていわれたら嫌いではない、かなあ。二人みたいな関係羨ましい。もっと長編にして詳しく描いたら名作だったかもという印象。二人の出会いが素敵。結局あさのさんが伝えたいことってバッテリーや6と繋がっていて、くどく感じる自分もいる反面、大人になってもこんなに強く熱情を謳う人はなかなかいないとも思うんだよね。‘鈴くん、わたしね・・・。うん。あなたと生きていきたいの。うん。’
鈴も美耶子も辛い過去と、その過去の呪縛から逃れられない現在を持っていました。でも、内容も中途半端だったし、やっぱり17歳と34歳の恋愛物語なんてテーマで、あさのさんには書いて欲しくなかったな~。






