イータン
幸せの形はさまざまある。他人の幸せを図ることはできないけれども、他人を不幸にしなくても人は幸せになれるのになぁ。

神様のボート (新潮文庫)
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- 11/04
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ナイスした読書家さんと感想
「神様のボート」に乗って彷徨い続ける母と子。いつまでも一緒に乗り続けられない現実。人の生き方は人それぞれ自由なんだと思う。静かでやわらかい江國さんらしい文体の中に、母親として、女としての葉子の狂気が描かれていた。「過ぎたことはみんな箱の中」っていう考えは、さっぱりしてるようだけどどこか淋しい。
引き付けられる様な魅力的な狂気が起こすさざ波。静かな湖畔に浮かぶボート、母と娘で片方づつ持つ愛情のオール。『かならず戻ってくる』と言ったあのひとの羅針盤を手にして・・・漕ぎ出した行き先は?それは、今読んでいるあなたの心の中に。・・・灯されています。
母と娘ふたりの生活8年間を描いた、切なさで胸がつまる話。小学生から中学生に成長していく草子の心の変化が丁寧に描かれていたところが良かった。従姉妹同士という設定だということもあり、葉子さんと「ホリーガーデン」の果歩さんは、性格的に共通するところ(精神的に引きこもり傾向があったりとか、ちょっと行動が危うい女性)が多く見られた気がした。葉子のような母を持つと娘(草子)は必然的にしっかりしちゃうのかも。静かな狂気が物悲しい。タイトルが秀逸!







