DK
警察が表立って動くことができない事件にもならない事件を調べる特殊チームを描くシリーズ一作目。環率いる特殊チームが調査を命じられた若者の相次ぐ失踪に浮かび上がる共通点と深まる謎にそれが呼子になって現れる更に大きな謎。孤独な若者とイリーガル・ドラッグ、家庭の問題などの社会派的要素を絡めていく。終盤のスピーディな展開、誰とも知らず解決を画策するやり方はまさに必殺仕事人のそれ。悪巧みを図る奴には鉄槌を、そうではなければ当事者任せという点も本シリーズのポイントなのかもしれない。

失踪症候群 (双葉文庫)
ナイス! ★★★★★ -
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- 11/01
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ナイスした読書家さんと感想
95年の作品。ポケットベルが頻繁に出て来たりするところは「時代」を感じるけれど、失踪に至った人たちの「失踪に至る気持ち」は今も全く変わらないように思う。強烈な悪意も、時を経ても同じく読み手の心をぐっさぐっさと抉っていく。場所を変え、名前を変え、新しい人生を得ようとしても自分は自分。ここに居るからできない、ここに居ざるを得ないからできないなんて、ただの言い訳なのかも。
警察からの指示で謎を追う特務集団を描いた作品。リーダー環のクレバーさが光る。次巻以降の探偵原田の描きかたがどうなるのか気になる…。
貫井氏といえば、『必殺仕事人』に代表される“必殺”シリーズの大ファンであるが、本作はその趣味を存分に活かしたシリーズと云えるだろう。環敬吾率いる彼のチームのメンバーの召集シーンからニヤニヤしてしまった。特に注目したいのは本作に登場する犯罪の片棒を担いだ人々というのが、実は私たちとなんら変わりのない、ごく普通の人々だということだ。我々の安定した暮らしというものがいかに危うい日常のバランスの上で成り立っているかが実感させられる。依頼された失踪人捜しと原田が追っていた人物が出てこないから、ミッション失敗!?







